ドンベイダーバン
東北大板
2014年夏、中国全土の都市を席巻したこのシリーズ。すでに食したことのある人も多いだろう。黒龍江省の菓子メーカー「紅宝石」の商品だが、
あまりの人気に「藍宝石」や「緑宝石」といった類似品も出現しているほど。
今年はさらに、マンゴー、キウイ、梨、ブルーベリーなど、新たな味も出るとか。まずは昨年発売の定番4種を押さえておこう。
①草苺(イチゴ)
一世を風靡した同シリーズの中でも、一番人気はコレ。生の果実をそのまま搾って固めたような濃厚さで、なんとツブツブまで入っている。
原材料をチェックしてみると、確かに飲用水の次に書かれているのは、砂糖を押さえてイチゴ。相当ふんだんに使用されていることが伺える。
そして、このクオリティでこの価格、というコストパフォーマンスの良さも人気の秘密のひとつ。まだ食べたことのない人は、今すぐ街に出て専用BOXを見つけに行こう。
②巧克力(チョコレート)
シンプルなザ・チョコアイス。苦すぎず、甘すぎず、バランスの良い味わい。
③原味奶(オリジナルミルク)
色が黄色っぽいだけに、一瞬バナナ味かと錯覚してしまうが、食べてみると味も香りもしない。色が黄色いのは卵のせいか、ミルクセーキのような懐かしい味がする。
④草原奶(草原ミルク)
唯一、プラスチックの袋ではなく、紙で巻かれたエコなパッケージになっている。その場で食べないと、あっという間に融けて紙の間から容赦なく垂れてくるので気をつけよう。
柔らかな口当たりで、③よりも、更にミルクが濃厚。
専用BOX設置場所
市内各ブックスタンドなど
ジョンジエビンディエン
中街氷点
中国北方の都市・瀋陽で1946年に創業した、ローカルアイスブランド。自社サイトによると、中国で現存するアイス企業のなかで、最も古い歴史を持つそうだ。
長い歴史を持つだけあって、種類も豊富。ここでは一気に10種を紹介しよう。
①中街大果・香蕉蛋奶口味(バナナカスタード味)
まばゆく輝く金色のパッケージに、掌にちょんと収まるミニサイズ。今年の元日から発売スタートした、創業70周年記念版シリーズのひとつだ。
70周年は来年の2016年では…? という疑問はさておき、バナナとカスタードの組み合わせは、子ども受けが良さそう。
②中街大果・酸奶口味(ヨーグルト味)
同じく70周年記念版シリーズのヨーグルト味。甘味とともに、爽やかな酸味が口の中に広がる。少し口に含んで溶かしてから飲み込むと、まさにヨーグルトドリンクそのもの。
③中街大果・蛋奶口味(カスタード味)
カスタード味とあるが、何やらフルーツの香りが? と確認してみると、パイナップルジュースが含まれている。おかげで後味すっきり、暑い街中でパクッと食べるには有り難い。
④老中街氷棍
シャクシャクとした食感で、アイスというよりシャーベットという方が相応しいかもしれない。
誕生したのは1965年の夏、猛暑で原材料が不足しており、職人がつい、従来のアイスよりミルクを30%少なくしてしまったそうだ。
しかし食べてみると、さっぱりと口当たりが良く、売り切れ続出の大ヒット! その後も代々伝えられ今に至る、とさ。
⑤糯米糍
見た目といい、味といい、まさにロッテ「ミニ雪見だいふく」の中国版といった風情。もちもちした求肥の中には、バニラアイスが隠れている。
⑥那不勒斯奶酪(ナポリチーズ)
イタリア南部の都市・ナポリの中国語は、音訳した「拿坡里」の方が馴染み深いかもしれないが、正式名称はこちら。
ナポリのチーズと言えばモッツァレラだが、味は淡泊ではなく濃厚で、甘いチェダーチーズのようなイメージだ。
⑦瑞士巧克力(スイスチョコレート)
噛むと柔らかく歯型が残り、まるで生チョコを食べているような、高級感あふれる滑らかな口当たり。一口一口、しっかりと味わいたい1品。
⑧哈瓦那朗姆酒(ハバナラム酒)
世界の名産シリーズ(?)の最後は、キューバの首都・ハバナのラム酒。中にはラム酒と相性バツグンのレーズンが散りばめられている。
⑨中街慕斯
サテン生地のブルードレスのように鮮やかな光沢を放つこちらのアイス。〝不思議なミルクアイス〟と謳っているだけあって、凍っているはずなのに、表面がぷにぷにとグミのような不思議な食感。
⑩太妃慕斯(トフィームース)
トフィーとは、バターと砂糖を加熱して作る英国発祥の菓子。本物のトフィーにはナッツやレーズンが混ざっていることが多いが、こちらにはオレオクッキーが入っている。
専用BOX設置場所
華山路1578号泰安市場(×泰安路)、
安化路533号聯華超市(×凱旋路)など
ハオアーポー
好阿婆
思わず童心に返って「おばあちゃ~ん! アイスちょうだい!」と言いながら駆け寄りたくなる、人当たりの良さそうな、おばあさんのイラストが目印。
2014年9月に研究開発されたばかりにも関わらず、全国でBOXの設置数を急激に伸ばしており、去年の東北大板ウェーブをもう一度、と言わんばかりの勢いだ。
①芒果酸奶(マンゴーヨーグルト)
ただのマンゴーではなく、ヨーグルトで酸味をプラスし、爽やかな口当たりを演出。イチゴヨーグルト味もあり、ともにたっぷり果肉が入っていて、ハウス食品の「フルーチェ」を思い起こさせる味。
②巧克力(チョコレート)
優しいおばあさんの顔からは想像もつかないほど、意表をつかれる大人なビター味。容量も価格も東北大板と全く同じだが、味は大いに異なる。
③奶酪蛋糕(チーズケーキ)
値段が倍以上になるカップタイプ。ただのチーズではなく、チーズケーキというところがポイント。クッキーなどは入っていないが、味はベイクドチーズケーキに近い。
④香草(バニラ)
今回、唯一のコーンタイプアイス。表記はバニラ味だが、上とコーンとの間にチョコがかかっていて、チョコバニラ味と言っても差し支えないだろう。
「チョコバニラのコーンアイスってこんな感じだよな~」というイメージを体現した、オーソドックスな味。バニラのほか、イチゴヨーグルト味もある。
専用BOX設置場所
華山路1578号泰安市場(×泰安路)、
安化路533号聯華超市(×凱旋路)など
マーディエアル
馬迭爾
英語名はMODERN(モダン)。1906年にハルピンでフランス国籍のユダヤ人によって創立されたとのこと。紹介する2品のほか、コーヒー味や抹茶味もあるようだが、残念ながら店頭にないことが多い。
①榴蓮(ドリアン)
日本人には人気のないドリアン。勇気を持って袋を開けてみると、案の定、独特の香りが辺りを覆う。さらに勇気を振り絞って口に含んでみると、先ほどまでの香りを
何十倍にも凝縮したような香りが口中を支配する。ドリアン好きな人にはたまらない1品だろうが、普段からあまり好まないという人にはオススメできない。
②奶油香草(バニラ)
クリーミーで、上質な味。
専用BOX設置場所
淮海中路615-619号長春食品商店(×思南路)など
アイスワンナイ
愛酸奶
天津発祥のヨーグルト系アイス。国内初の生乳から発酵させて製造したアイスなのだとか。カロリーが低めなので、ダイエット中の人に最適。
味は以下の2種類+イチゴヨーグルトの全3種で、それぞれカップタイプとバータイプ両方ある。
①藍梅酸奶(ブルーベリーヨーグルト)
立派なプラスチックのカップに入っていて、子どもの頃によく食べた駄菓子「ヨーグル」の味に限りなく近い。
②黄桃酸奶(黄桃ヨーグルト)
爽やかな酸味はまさにヨーグルト。アイスの味としては珍しい黄桃とも、相性バツグン。
専用BOX設置場所
平武路×幸福路の交差点にあるブックスタンドなど