その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。
【サイレンNo.39】
性病なんて自分とは関係ないと思っていたけど、おりものの状態がいつもと違うのがどうも気になる…心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!
性器クラミジア感染症(せいき かんせんしょう)
最近おりものの量が増えて匂いがきつくなってきた。それにときどき下腹部がチクチク痛む。こんな症状があるなら「性器クラミジア感染症」に要注意!
「性器クラミジア感染症」はクラミジア菌という細菌が原因となり、性交渉の際に精液や膣分泌液を介して人から人へと感染する性病の1つです。性器の仕組みの複雑さから、男性より女性の感染率が高く、日本では20代の女性の20人に1人が感染しているとも言われています。
クラミジア菌は膣から侵入して膣の内壁に炎症を起こします。初期段階では自覚症状のない人が多いため、治療が遅れて子宮や卵管にまで炎症が広がってしまうことも少なくありません。特に卵管が炎症を起こすと、不妊症や子宮外妊娠の原因になるので早い段階での治療が不可欠です。
治療はさほど難しくなく、抗生物質を1カ月ほど服用することで完治しますが、妊娠中の場合は別の治療法が取られることもあるので担当医師とよく相談しましょう。
性病に国境はありません。感染するリスクは日本でも上海でも同じです! 自分の身は自分できちんと守りましょう。
■今週のドクター
博愛病院国際医療センター
陳衛 先生
住所:上海市淮海中路1590号博愛病院2階
TEL:6431-5107
診療:月曜~金曜9時~17時 土曜9時45分~17時
※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。
~上海ジャピオン12月12日発行号より