プレジデントルーム
ひさしぶりに上海にカムバックして、
あるマブダチに会ったのさ。
彼は、不動産会社のCEO。
今でこそビッグなプレジデントだけど、
ヤングエイジの頃は苦労したらしいな。
俺もハンド抜きしてこなかったからこそ、ナウがある。
そうこう話にフラワーを咲かせているうちに、
彼の部屋を見せてもらうことになったのさ。
物件は花園飯店のニアにあるマンションで、
5000万元で買ったらしいぜ。
こりゃまるでパレスだ。
入った瞬間チキンスキン…ノーノー、鳥肌がスタンドしたぜ。
面積は370平米で5LDKと超ワイド。
リビングにはビッグなシャンデリアが2つもシャインして、
アイが眩むぜ。
しかも、日本で買いそろえたっていう
高級ブランド食器コレクションに魅入ってしまって、
もうアップのスカイ状態。
奥にバスタブ付きのバスルームがあったが、
俺の大好きな札束浮かべてドンペリを飲む、
バブリー風呂にも使えそうだな。
俺も前の物件飽きたし、次はこの部屋で決まり。
これで周りの奴らに一バブル吹かせてやるか。
これは、オレが入社して初めて担当した、
キャラものの企画だったんだ。
最初は成筋男、いや成金男のキャラクターをなかなか掴めなくて、
苦労したな。
こんな傲慢で金持ちなキャラは身近にいないから、
あまり入り込めなかったし。
でも、自分が成金男になりきって書いているうちに、
だんだん愛着が沸いてきて、楽しくなったんだ。
お馴染みの英語混じりのセリフも、
ついクセになって、
「あ~、今日はランニングしすぎて、
すっかりフットがスティックになったな」なんて、
私生活でも思わず出たことがあるくらいだぜ。
久しぶりにこれを書くと、オレも成金男になりたい、
いや、なってみせると思えてきた。
純金アレイで腕トレする日が来るのもそう遠くないかも。
映画『苦役列車』から
「友ナシ、金ナシ、女ナシ。この愛すべき、ろくでナシ」
昭和後期の東京。
19歳の北町貫多は、幼少時に父親が犯した犯罪が原因で、
夜逃げと転校を繰り返し、鬱々とした青春時代を過ごす。
やがて一人暮らしを始め、日雇い労働で生計を立てるが、
日当の5500円は即座に酒と風俗通いで消えてゆく。
そんなある日、貫多が思いを寄せる女性には、恋人がいることが発覚。
オレは何をやってもダメだ、と悲嘆した貫多の一言。
いつかは、映画絡みの記事を書きたいと思いつつ、
やってみるとなかなか大変でした〜。
どの作品のどのセリフにしようか、
考え出したらキリがなくて。
過去のジャピオンでこの記事を見つけた時は、
歓喜の余り「編集長! これやりたい!」
なんて宣言しちゃったけど、もう撤回するわ(笑)。
この映画のキャッチコピー、
ここにすべてが詰まってます。
中国語では「没朋友、没銭、没女人、無法討厭、又廃柴至極」。
「愛すべき」が〝嫌いになれない〟って訳されますね。
「挺可愛的」とは言わないんですね。
余談ですが、実はこの作品、
昨年の「上海国際映画祭」で観たんです。
それも、舞台挨拶付き。
未來、カッコよかったな〜。
今年は誰が来るのか、楽しみじゃ〜♪
先輩の失恋に乾杯
ジ オンちゃん、今日、飲みに行くわよ!
オ どうしたんですか?
いつもは〝彼氏とデートだから~。ごめんちゃい♪〟
とか言って、私の誘いを断ってたのに。
ジ そんな言い方してないわよ!
それに、彼氏とは昨日別れたから。
オ えー!! あの、J社営業部長の彼ですよね?
もったいな~い。
ジ うるさいな。とにかく、どこか行こうよ。
オ じゃあ、永福路の「エル・カクテル」はどうですか?
照明を抑えたムーディな店内で、
「マルガリータ」(82元)で乾杯しましょ。
ジ そこって日本人のバーテンさんがいるとこ?
オ そこです!
なんでも昔銀座のバーに勤めてた人で、腕はお墨付き。
しかもイケメン~♪
ジ 今、男の話はいいや…。
オ 先輩はもう、ほぼアラフォーなんですよ!?
肉食系でいかないと!
ジ そ、そうかな。
オ そうそう、欧米人が多いお店だから、
英語の練習しなきゃですね。
オ Yes、you can。
私が上海に来たのは、2010年7月。
そう、実は私、紙面でこの記事を見たことがないんです。
ジャピオンに入社してすぐの頃、
企画作りの参考にしようと思って、
昔のデータを見ていた時に発見して…
なんか、このオンちゃんのミーハーな感じに
親近感を覚えたんですよね(笑)。
実際、先輩とも、たまに同じようなやりとりしてるし。
それで早速、似たような企画案を出したら
「パクリか!」って先輩に怒られちゃいました。
上海ってステキなナイトクラブがたくさんありますよね。
バー巡りは大好きだし、まだ続いてたら、担当したかったな。
あっ! 次の企画で、
「編集Sと先輩のバーdeミーティング」とかどうでしょう?
また怒られちゃうかしら。
王 「上海のナンバープレートは高いから、
なかなか車に手が出なかったけど、僕もやっと買えたんだ。
中古車だけど。〝我買了二手車〟っと書き書き」
山本 「〝2つ手のある車を買った〟やて?
どんな車やねん。あれか、車がロボットに変身する
トランスフォーマーってやつか。王君もまだ子どもやな」
王 「山本さん、さっき驚いたような顔してたな。
買ったのが中古車だから、呆れたのかなあ…」
山本 「子どもっぽいちゅうても、かわいい部下やからな。
今度、帰省した時に、日本限定販売のトランスフォーマー買うて来たるか。
王君の喜ぶ顔が目に浮かぶようやわ~」
説明しよう!
「二手車」は、中国語では「中古車」という意味である!
中国語の「二手」は、英語で〝中古〟を意味する
「secondhand」に由来する。
会話中、王君は、中古車とはいえ車を買った喜びを伝えたかったのだが、
山本さんは、「二手」をそのまま〝両手〟という意味に取り、
手の付いた車から変形ロボット・トランスフォーマーを連想したのだ。
想像力たくましいぞ、山本さん!
ちなみに〝トランスフォーマー〟は、中国語で
「変形金鋼」と訳される。
王君!山本さんは中古車を馬鹿にしたわけじゃないから、心配不要だ。
今度、山本さんを誘ってドライブに行こう!
いや~懐かしい。
久々に書くと感覚がつかめないもんですねえ。
実はこの記事、自分がジャピオンに入社して、
初めてゼロから企画を起こしたものなんですよ。
ちなみに企画段階では、個人的趣味もあり(?)
王君は毛さんという名前でした。
しかし、今も尊敬してやまない当時の編集長から、
「もっと一般的な名字にして」という指令があり、
泣く泣く変更した記憶があります(遠い目)。
漢字文化圏という意味では、韓国も入ってくるので、
出張で来社した韓国人の金さんに登場してもらって、
日中韓3カ国筆談もやれたらと密かに企画を温めてます。
編集長! やってもいいですか?
って、自分が編集長だった…。
いつやるか? 後でしょ!?
この間、マダム友とお茶してましたら、
1泊440元でお姫様体験ができる部屋があるとの情報が!
庶民派マダムの私にうってつけ♪
ということで、早速、チェックして参りました。
ホテルは、3・8号線「虹口足球場」駅、
3号線「東宝興路」駅から各徒歩10分。
ちなみに「虹口足球場」駅を出ますと
中国近代文学の父、魯迅先生ゆかりの地・魯迅公園が
広がっておりますのよ。
「コアラガーデンハウス」に「ユーカリカフェ」。
まるでオーストラリアへプチ旅行に来たみたいですわ。
お部屋は、1泊70元のドミトリータイプから、
500元のゴージャスルームまで色々そろってましてよ。
それではお部屋を拝見いたしましょう。
ピンクの壁に花柄のカーテン、テラス向かいに
チューリップ柄のベッドがございます。
木製家具は白と緑で統一。
これまた乙女心をギュッと鷲づかみますわね。
う~ん、トレビア~ン!
また、テレビ・エアコン完備、無料Wi―Fiも
利用できるというのですから、不自由ありませんわ。
夜はちょっと遠出して、老碼頭まで夜風に当たりにお散歩…、
その後はホテルに戻り、世界を旅してらっしゃいます
白馬の王子様(バックパッカー)と、
熱い語らいをいたしましたのよ。
ふふ、主人には悪いですが、独身時代に
タイムスリップしちゃいましたわ♪
私、実は大学時代に、友達とよく
マダムごっこして遊んでたんです。
空き時間があれば、「ウチのボッチャンたらね…」、
「これ、こないだ旦那がプレゼントしてくれたんですの。
ほほほ、いえ、安物ですのよ。ほほほほほ」ってな具合に。
なので、庶民派マダムになりきって記事を書いてみたい!
という、安易な理由で復活させてみました。
今回紹介したホテルはドミトリー兼用です。
大学時代にバックパッカーをしてたからこそ紹介したい、
かわいく、かつ仲間と集えるステキなホテルです。
ネット予約で、お得な値段で泊まれるので、
トレビア~ンな部屋、探してみてくださいね。
~上海ジャピオン2013年5月10日号