三国志と中医薬の関係は?
実践で生かそう中医の知識
男「いや~、ジョン・ウー監督の映画『レッドクリフ』の後編迫力あったよなあ。見に行ってほんとに良かった~」
女「金城武は相変わらず格好よかったわね。誰の役だっけ?」
男「諸葛孔明! 君は一体映画の何を見てたんだよ」
女「もちろんイケメン俳優たちよ。だってあなたと違って、三国志よくわかんないし」
男「三国志の魅力が分からないなんて、人生の半分は損してるぞ。あ~あ、三国志関連スポットに行きたくなってきた」
女「遠出は嫌よ。春節はどこも込んで疲れに行くようなものよ。スパやマッサージでもしてのんびり過ごしましょ」
男「近場でもいい場所があるぞ。浦東の張江ハイテクパーク近くに中医薬博物館があるんだ。そこ行かないか」
女「そこのどこがマッサージでのんびりする場所なのよ。それに三国志と関係ないでしょ」
男「中医は中国按摩の基本理論だろ。あと、三国志に出てくる医者と言えば華佗じゃん」
女「かなりのこじ付けね。何でも三国志に持っていこうとするあなたに脱帽よ」
男「おいおい。華佗は冗談抜きに一流の医者だぞ。1800年以上も前に、麻酔薬を発明したんだからな」
女「へえ。結構すごい人ね」
男「博物館でも華佗に関する展示があるみたいだし、地図見たら、博物館傍に〝華佗路〟ってあるんだ。そこの道路標識で君に記念写真撮ってもらおっと」
女「自分で撮れば? 私は癒されたいの! そこって中医薬の博物館なんでしょ。按摩とか鍼灸してくれないの?」
男「それは無理だろ。でもネットで調べたら、鍼灸道具とかツボの位置が描かれた人体図と人形があるってさ。それで勉強して僕が君に鍼打ってあげる」
女「死んでもお断りよ!」
男「大丈夫だよ。漫画『北斗の拳』みたいに〝死の秘孔〟なんて突かないから」
女「…。もうついていけないわ」
男「まあそう言わずに。君の好きそうな物もいっぱいあるよ」
女「えっ、何々?」
男「ヒルやカエルの標本だよ」
女「ぎゃ~、やめて。もう絶対に行ってあげないから」
男「冗談冗談。君の集めている嗅ぎ煙草入れ的な小さい薬瓶や紅木の鍼入れとかが展示されてるんだ。なすの形の薬瓶とか可愛らしいだろ」
女「へえ。嗅ぎ煙草入れも良いけど、薬瓶も面白そうね」
男「だろ。君のコレクションの勉強にもなるし、中医にも詳しくなるしで一石二鳥だろ」
女「知識増やしてもそれを実践で生かせないとねえ。もちろんその機会をくれるんでしょ?」
男「わ、わかったよ。骨董市とエステに連れてってあげるよ」
女「まあ、それくらい当然よね~♪ で、博物館いつ行く?」
【information】
住所: 蔡倫路1200号(×金科路、上海中医薬大学内)
電話: 5132-2712
時間: 9時~16時
料金: 15元
休館日: 月曜日
アクセス: 地下鉄2号線「張江高科駅」北出口より祖冲之路を東に徒歩4分。
科苑路を南に徒歩12分。蔡倫路を東に曲がりさらに徒歩8分。
~上海ジャピオン1月23日/1月30日 発行号より