上海市食品薬品監督管理局が近日発表した、2014年1月~5月における食品の安全性に関する調査によると、調理加工済の焼き魚製品の一部に、フグ毒が検出されたことがわかった。
同調査は、調査地点に設定された471カ所において、2761種の食品サンプルに対し実施したもの。うち肉製品7点と前菜1点から安全基準値を超える細菌が、焼き魚3点からフグ毒が検出されるなど、計59点が不合格となった。焼き魚は加工工程でフグ由来の原料が使われており、毒素の含有量は少なかったものの、安全管理に問題があるとして、販売停止となった。
フグ毒は非常に強力な神経毒で、天日干しや加熱処理では無毒化できず、現状では有効な解毒剤もないという。(7月4日)
~上海ジャピオン2014年7月11日号