さらば、海辺の道
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。
昨日食べた「猪脚粉」はヤミツキになるうまさだったな。うまい飯もキレイな海も名残惜しいけど、今日でこの道を完走するぜ。素晴らしい景色をもう一度目に焼き付けてから、出発っと。
欽州市を出たら、後はほぼ真北にググッと一直線。4時間ほどで最後の街、南寧市に到着予定だ。
おっ、市の中心へ入る手前に、デカい山が2つも見える。近い方が「老虎山」で、奥にあるのが「青秀山」か。「青秀山」はバスでぐるりと一周できるようになっていて、桃園やお寺、中国庭園がある、南寧市民に人気の観光スポットみたいだ。
多民族が暮らす街
ひょ~、さすが広西省の首省都だけあって、高層ビルがそびえる大都市だな! しかも山あり川あり、自然が多くてサイコーだぜ。
ここ南寧市は、様々な民族が一緒に暮らしている街でもあるんだ。人口の半数以上は壮族で、その次に多いのが漢族。そのほか46もの少数民族がこの街で暮らしているんだぞ。
そのせいか、民族にちなんだ地名や道路名が多いな。この国道の終点は「民族大道」に繋がっている。この道を西に進むと市中心の「民歌湖」って言うキレイな湖に到着だ。
いやー、旅の終着地点が多民族が暮らす自然豊かな街っていうのは、なんとも気持ちいがいいぜ。
せっかくだから、「広西民族博物館」でも覗いて、多民族の異文化に触れてから帰路につきますか。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2016年1月22日発行号