懐にも温かい名物
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。
321号線制覇の旅2日目の朝は寒さで目が覚めた。南に位置するとは言え、1月の気温は1桁まで下がる。こんな時は自転車を全力で漕ぐべし! すぐに寒さなんて吹っ飛ぶぜ。途中で立ち寄った徳慶県では、名物の「竹篙粉」を食べてエネルギーを回復。米粉の液をクレープ状に蒸し上げ、短冊状に切った麺はプリプリで最高にウマい。しかも10元で食べれるという安さも魅力だぜ。
突然現れる建物群
西江というでっかい川沿いを順調に飛ばして梧州市に到着。小さな商店がびっしり立ち並ぶ梧州フェリーターミナルから3分ほど北に向かうと中山公園が見えてきた。山頂にある中山記念堂は、広東省出身の孫文を称えるために中国で最初に建てられたものだって、地元のおじさんが誇らしそうに教えてくれたぜ。
さらに、そのまま5分ほど北に向かうと、突然ヨーロッパにタイムスリップしたかのような重厚な建物群が! ここは一体何なんだ。通りすがりの梧州ガールを捕まえて聞いてみると、これは「騎楼城」という中国南部の特徴的な建物なんだって。どの家も夏の暑さや雨をしのげるように1階部分が店などになっていて2、3階建てになっている。入場料もいらないし、タダでこんなシャレた景色が見れて感激だぜ!
「騎楼城」を後にし、再び市街地へ。名物の「紙包鶏」で贅沢に晩飯とするか! 下味を付け、紙で包んで豪快に揚げたチキンはスタミナ満点。野生の血が騒ぐぜ!
パワーチャージしたところで、さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2016年02月26日発行号