司法シンポジウムが開催 増加する未成年犯罪を分析

 23日、未成年に対する司法制度や審判機構に関するシンポジウムが上海で開催され、上海裁判所が実施した調査研究結果が発表された。そこで、上海の未成年犯罪件数の増加率が二桁に達しており、全犯罪件数に占める割合も増加していることが示された。
 未成年犯罪の内容としては、窃盗と強盗がその多くを占めていた。1984年~2005年までの調査によれば、上海の未成年犯罪の中で最も多いのが窃盗(49・6%)で、順に強盗(27・6%)、騒乱・喧騒(6・8%)、強姦(5・8%)、傷害(3・8%)と続いた。
未成年犯罪の特徴として、共犯者の存在があげられた。1984年~2004年までの、上海の基層法院(中国の第一裁判所)が扱った未成年による刑事事件中、共犯者がいたものは6割以上にのぼり、またそのうちの7割は、成年が共犯者だった。 
専門家の分析によれば、未成年犯罪と成年犯罪には、以下の本質的な三つの差異がある。刑事責任能力が不完全か、あるいは全く不足していること。ゲーム感覚や好戦的な本能による行為で、明確な反社会性や悪意がないこと。犯罪の主要な原因が環境だと考えられること。

~上海ジャピオン6月30日発行号より

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