工業製品の生産許可証を発行している上海市質量技術監督局が、上海全市に向けて、給水器に設置する飲料水用のタンクを、使い捨てのビニール製容器に変換することを推奨する考えを示した。
これは、6月29日に開催された、「健康飲料水」に関するフォーラムの中で明らかになったもので、従来のプラスチックタンクにあった衛生問題の解決策として提案された。
従来のプラスチックタンクは使用後、回収・洗浄・消毒し再利用されている。しかし衛生管理が不十分なため、検査に合格した製品でも、開封後3日経てば、タンク内の空気によって、細菌が繁殖することがわかっている。
それに対しビニール製のタンクは、容器を塩素に漬け込んだ後、紫外線消毒を行うという2重消毒を行い、加熱密封を施すという徹底した衛生管理を実施している。さらに、使い捨てなので、衛生的に使用できる。また、容量が減るにつれ、タンク自体もへこんでいくので、空気に触れることがないとなどの利点もある。
このビニール製のタンクは、30センチ四方で、容量はおよそ7・5リットル。耐熱・耐圧に優れており、体重75キロの人が乗っても破れない。(6月30日)
~上海ジャピオン7月7日発行号より