明代の皇后が愛したアワ
ツヤツヤと輝く黄金色で、見た目にもおいしそうなこの一品。「黄金小米渣」は、甘めの味付けが特徴的な中華団子だ。
これは、夏場でも一部エリアで残雪が見受けられる、海抜1600㍍の高地に位置する貴州省で生産されたアワ(中国語で「小米」)を細かく屑状(同「渣」)にして蒸したもの。中には豚肉などが入っており、氷砂糖が使われているため、日本の団子に似た甘さがある。
歴史書によると、今でも貴州省などに定住している少数民族・イ族(彝族)の女性政治家・奢香夫人が、北京の朝廷に赴いた際、献上品として地元の名産品である襦小米を献上。これを食した明代初代皇帝・洪武帝の妻、馬皇后がいたく気に入り、以後、明王朝御用達のアワとして献上されていったという。このアワの特徴は、粘り気がありながら歯にこびり付かず、香り豊か、そして何より黄金の如く艶やかな色だ。
明代の皇后が愛した団子を、ぜひ1度お試しあれ。
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店名 黔香閣(チィエンシィアングェ) 大上海時代広場店
住所 淮海中路99号大上海時代広場6階
TEL 6391-1779
営業時間 11時~14時半、17時~21時半
席数 約100席
予算 約100元~
エリア 大世界
~上海ジャピオン2019年8月9日発行号