三国時代に生まれた小吃
全国に様々な小吃(軽食)がある中、貴州省では「黄粑(ファンバァ)」が有名だ。
この「黄粑」は、遵義市名産のアワとうるち米をこねて、砂糖で甘く味付けし、蒸すか揚げていただく。蒸す場合は、ちまきのように笹で包む。この「黄粑」が茶色いのは揚げているからだけでなく、赤糖糖を使っているから。こちらの揚げたタイプは、外はサクッとしながら中はモチモチで、スイーツ感覚でいただける。
この料理の歴史は古く、三国時代にさかのぼる。当時の貴州省は〝夜郎〟と呼ばれ、劉備や諸葛亮がいる蜀の領土だった。ある時、諸葛亮が敵と戦っていく中で生まれた野戦メシが、黄粑の原型。以後2000年近くを経た今でも、長きに渡る時代、そして各時代の人々に愛されてきたのである。
歴史に思いを馳せながら、この小吃を食べてみよう。
アテンド先はこちら
店名 黔香閣(チィエンシィアングェ) 大上海時代広場店
住所 淮海中路99号大上海時代広場6階
TEL 6391-1779
営業時間 11時~14時半、17時~21時半
席数 約100席
予算 約100元~
エリア 大世界
~上海ジャピオン2019年8月16日発行号