中国各地でコーヒーショップチェーンを展開する「ラッキンコーヒー(瑞幸咖啡)」は4月2日(木)、2019年第3四半期から第4四半期に掛けて22億元の不正会計が行われていたと発表した。
同社は今年1月、「売り上げを毎日69%から88%水増ししている」とするSNS上の匿名の告発を否定していた。しかし、その後社内に設置した内部特別調査委員会の調査で、同社の最高執行責任者と複数の社員による不正行為が確認された。
不正会計が明らかになった影響で、米ナスダック株式市場における同社の米国預託証券(ADR)は一時、81%安と大暴落。また6度のストップ安が起こっている。
「ラッキンコーヒー」は18年、北京市に1号店を出店後、18カ月でナスダックに上場。19年末で店舗数は4507店に上り、著名人を起用した広告を多数展開、中国内で「スターバックス」を脅かす存在に急成長していた。
(写真は新浪より)
~上海ジャピオン2020年4月10日発行号