上海市版権局は、9月11日(月)、著作権侵害にあたる、コピー書籍の取り締まりを強化する考えを明らかにした。
特に問題視されるのは、大学周辺などで販売される、全ページをコピーして作られた教材。ここ数年市内で増加しており、以前より販売実態が調査されていた。同局は今後、連合工商や印刷管理部門などと共に、こうしたコピー教材を重点的に取り締まる意向を示している。
復旦大学の葛剣雄教授は、「学生がコピー教材に頼るのは、原本の一部が入手困難であることも原因。こうした問題を解決するためには、中古教材を再利用する制度が必要だ。教材の再利用は、国際的な著作権意識に照らしても通用する」と述べ、教科書の再利用を勧めた。
(9月12日)
~上海ジャピオン9月15日発行号より