手軽にできる上海料理
上海で140年続く、歴史ある食品ブランド。菓子がおいしいことで知られる名店で、上海市南京東路の歩行街にある本店では、清明節や中秋節前になると、季節の菓子を求める市民が連日行列を作る。
同店の天猫オンラインショップでも、やはり売れ筋は清明節に食べる草餅「青団」(11元)や、細長い餅「条頭糕」(3元/各個)などだ。しかし同店の上海料理もあなどれない。小さなワンタン「鮮肉小馄飩」(11元/袋)、汁なし麺「上海葱油拌麺」(19・8元)、焼き小籠包「生煎」(26
元)といった、安くて小腹を満たせる、昔ながらの上海軽食類がズラリ。どれも煮るだけ、混ぜるだけの簡単調理なので、朝食や夜食にも重宝しそう。
同店の〝お取り寄せ〟で、普段の生活に上海料理を取り入れてみてはいかが?
北京ダックをまるごとお届け
観光ガイドブックに必ず載っている、北京ダックの名店「全聚徳」。ここの北京ダックもチルドで配送してくれると聞き、早速オーダーしてみた。
ダックは一羽or半分から、またソースの味は4種類から選ぶことができる。届いた北京ダックまるまる一羽は、迫力満点! 包丁で身を切り分け、油を引いたフライパンで30秒焼いたら完成だ。切り分けは思ったより難しくないが、焼く時に、油が激しく飛び散るのでご注意を。
これにタレを付け、ネギ・キュウリと一緒に巻餅でクルリと巻いていただけば、もう気分は高級料理店。これで138元はお得感がある。大人数の前で切り分けて食べれば、盛り上がること打って付けだ。なお、1羽オーダーだと、巻餅やタレが少なく感じるかもしれないので、別途追加購入しておくことをオススメする。
自宅で飲茶パーティー
広東省広州市きっての名店「広州酒家」。上海市には、同店グループ傘下の飲茶店「陶陶居」を3店舗展開、オシャレな内装とこだわりの味で、人気を博している。
同店からはハスの葉に包まれたもち米おにぎり「荷葉糯米鶏」(46元)をピックアップ。柔らかいもち米を割ると、鶏肉の醤油煮がこんにちは。ハスの葉の爽やかな香りが、初夏にピッタリの一品だ。作り方は蒸し器で蒸すほか、凍ったまま電子レンジで6分ほど温めてもOK。
同店ではほかにも、飲茶用の点心を種類豊富に用意。エビ餃子に春巻き、湯園、包子などがセットになった「飲茶セット」(168元)を頼めば、自宅でも、豪華な飲茶パーティーが開けること間違いなし。さらに栄養豊富な「猴頭菇無花果痩肉湯」(27・8元)といったスープも付けて、本格的な雰囲気を醸し出したい。
お気に入りの具を見つけよう
蘇州市で250年続く老舗料理店「松鶴楼」。今はすっかり高級店だが、同店は元々、麺の上に色々な具を載せていただく、蘇州式麺「澆頭麺」の店として始まった。その麺が時代の流れに伴い、自宅でも楽しめるまでに進化。お取り寄せしてみよう。
冷凍された状態で届く、ポークチョップと生麺。ポークチョップは湯せんか油で焼くが、油っこいのが苦手な人は、湯せんがオススメだ。生麺はゆがき、「紅湯」と呼ばれる、醤油ベースの黒いスープに麺とポークチョップを載せればできあがり。細麺とすっきりとした味のスープに、ガツンと食べ応えのあるポークチョップは、腹ペコのお昼にちょうどいいボリュームだ。
同店ではほかにも、麺のうえに掛ける様々な料理を販売。色々買って、お気に入りを見付けてみて。
~上海ジャピオン2021年5月7日発行号