今の季節に欠かせない
蚊が出没する季節に必須なのが、蚊取り線香をはじめとする殺虫剤。中国ではどんな商品が人気なのかを見ていこう。
昔ながらの、渦巻き型蚊取り線香は、中国でも根強い人気を保っている。半屋外のスペースが多い地方都市の住宅や、アウトドア時には強い味方となる蚊取り線香。ネットショッピングの販売ランキングを見ると、老舗ブランド「欖菊」や「正点」のものが売れ筋のようで、これらのブランドはスーパーでもよく見掛ける。
一方のリキッド系蚊取りは、日本のブランド、アース製薬が「安速」という名前で中国に進出。使い勝手がよく、安心成分の液体蚊取りを展開している。
なお、日本でももうほとんど見掛けない(?)マット型の蚊取りも中国企業「超威」が販売。マット愛好家の人はネットでポチッてみてはいかが?
殺虫剤不使用の対策グッズ
できるだけ殺虫剤を使いたくない、という家庭に人気なのが、LEDライトを使った対策グッズだ。
これらのグッズは、紫外線ライトで蚊やコバエをおびき寄せるという原理は同じだが、殺虫方法は様々。虫を吸い込んで風圧で殺虫する「吸引型」、電流を流して退治する「電撃型」、粘着シートで捕獲する「捕獲型」などバリエーション豊かだ。
「吸引型」や「電撃型」は使用時にファンの音や、バチバチッという音がするので、寝る時に使うとちょっと気になるかも。また、ライトの光が意外と強力でまぶしい、という口コミもチラホラあるので注意が必要だ。
そもそも、これらのグッズの効果は薬剤に及ばず、1台置いておけば蚊がいなくなるものでもないので、ほかの対策グッズとの併用がオススメ。
爽やかな植物の香り
殺虫成分を使わず、植物成分のみで蚊を寄せ付けないリングやシールは、赤ちゃんや子どもの外出時にピッタリ。こちらは日本のブランド「KINCHO」が日本の商品をそのまま中国でも販売中だ。また、シールも各子ども用品メーカーが出しおり、種類豊富。匂いが強いので、お出掛け時の使用を推奨。また、シールは肌に直接貼らないよう注意しよう。
一方のかゆみ止めは…「淘宝(タオバオ)」を覗いてみると、日本「ムヒ」の類似品がいっぱい。「ムヒ」は大陸向け商品を展開していないので、間違って買わないよう気を付けてほしい。
虫刺されには、昔ながらの「花露水」や「清涼油」も安くて使い勝手がいいのでオススメ。蚊に刺された時だけでなく、あせもや湿疹が出たときなどにも使える。市内スーパーや薬局ならどこでも置いているので、気軽に買えるのも便利。
~上海ジャピオン2021年7月2日号