上海科技館へ、いざ!

人民広場の駅からたったの5駅。駅からも徒歩すぐという絶好の立地!
これは行かなきゃ損をする!? まだまだ未体験者も多い隠れスポット
上海科技館を満喫するなら、夏休みシーズン直前の今しかない!


これが室内!?
自然を作る技術

降り注ぐ日差しは本物。そして溢れる緑もまた本物。では岩は? 実はこれは人工のもの。
 最新のテクノロジーとサイエンスを凝縮した「上海科技館」に来ると、意外にも、青々と生い茂る自然が目に入る。科学技術と自然? 一見相反する双方の関係とはいかに? その答えは、同館の3つのメインコンセプトにある。
 まずひとつ目にあるのが、言わずと知れた「科学技術」。そしてあまり知られていないのが、残るふたつの「人」と「自然」だ。これは3つのキーワードには、「自然との共生や、人体の不思議を総合的に考えることが、今後の科学技術の発展には必要不可欠である」という同館の理念が込められている。
 そんな同館は2001年にオープン。その同じ年、APEC(アジア太平洋経済協力)の会場にもなった。
 敷地面積は約10万平方㍍で、展示スペースは地下1階から3階まで及んでいる。この広大な敷地に、「天地館」「生命館」「智慧館」など、大きくわけて5つのエリアと、さらに13のブースが密集している。


同館設立に当たっては、米国をはじめ、日本など諸外国からの技術提供も少なくない。2階の「地球家園」には、2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」のキャラクターであるモリゾーとキッコロのからくり人形も展示されている。
 さらに同館では、こうした最新の展示物を来館者によりわかりやすく紹介しようと、多くのボランティアが常駐。「志願者」と書かれた上着を着ているのがそのスタッフで、関連する学部を専攻している学生をはじめ、
退職した技術者など、これまでに述べ10万人が活躍してきたというから驚きだ。
◇ ◇ ◇
 さてそんな同館だが、先にも述べたとおりあまりにも広すぎるため、1日ですべてを見てまわるのは至難の業。そこで今回は、ジャピオンスタッフが独断と偏見で選んだ、ここだけは見逃せない! というオススメスポットを紹介しよう。

ここだけは見逃せない!


地球を知ろう
まずは1階から


1階の入場ゲートそばにある「動物世界」からスタート。ここは、昨年9月にオープンし、世界5大陸から110種186体あまりの動物の標本(写真①)を展示している。聞こえてくる鳴き声にはリアルな響きも含まれており、なかなかの迫力。嵐に見舞われたり夜になったりと、時間の経過も楽しめる。
 続いて「生物万象」。生物と生態、そして植物の多様性をテーマに、約3000平方㍍の敷地内に、熱帯雨林の植物数百種を植樹。モデルとなった雲南省の熱帯雨林を見事に再現している。考えてみれば、上海の、しかもこうした室内に熱帯雨林を再現することこそが、科学技術の成せる技でもあるのだ。
 さぁ時間をかけてはいられない。急ぎ足で次を目指そう。


 ここ最近、四川大地震をはじめ、日本各地でも大きな地震に見舞われている。こうした地震の起こる仕組みなどを、わかりやすく紹介しているのが「地殻深秘」だ。
 「刻々と変化する地球」をテーマに、趣向を凝らした展示物が並ぶ。まず最初に目に飛び込んでくるのは、磁力で浮遊した巨大な地球儀。静かに回転を続ける地球の姿はなんとも雄大だ。そして、地震体験ルームでは、地震の揺れを実際に体験することもできる。このほか、美しく広がる鍾乳洞の中をつり橋で渡れるのも面白い。(写真②)


子どもが一緒なら、12歳以下を対象にした「児童科技園」(写真④)にもぜひ足を運びたい。
 ここでは、子どもが主役になって建築ごっこが楽しめるブースをはじめ、内臓の機能を学べる、心臓、肺、脳の巨大な模型も。このほか、野菜の生育の仕組みを学ぶ模型や、蟻など小さな生物の生態などの展示物が並んでいる。


見るだけでなく、実際に体験するなら「智慧之光」(写真⑤)へ。
 椅子に座った状態で上から垂れ下がるロープを引っ張り、腕の力だけで椅子ごと体を持ち上げるなど、様々な物理の実験が体験できる。子どもの力でもふわりと浮くことができるので、人気を集める実験だ。
 また、力学を応用し、球体がレールの中をコロコロと移動する様子を見学できる巨大な装置も中央に据えられている。


宇宙やロボット
これぞ科学技術!

2階の「機器人世界」では、日本から寄贈されたソニーのロボット犬「AIBO」が愛嬌たっぷりに出迎えてくれる。
 このほか、上手にえんぴつを取り似顔絵を書く絵描きロボットや、5本の指を器用に動かしてピアノを弾くピアニストロボットなど、ユーモラスなロボットたちがたくさん。
 同館の中でも、一際賑やかなエリアとなっている。
◇ ◇ ◇
 そして3階の「宇航天地」では、2003年に打ち上げられた中国初の有人スペースシャトル、「神舟5号」の実物大の模型(写真③)が展示されている。
 このエリアも、自分で体験できる施設が豊富に設けられているのが特徴。例えば、重力が地球の6分の1である月面での散歩を疑似体験できるブースや、宇宙飛行士の訓練に使用される様々な装置など、大人でも楽しめるものが多数揃っている。
◇ ◇ ◇
 では最後に、見逃せない4つの劇場をご案内。環境効果のある4Dシアターや球状のシアターでバーチャルリアリティーを体感しよう!

IMAX巨幕影院(地下1階)


番組紹介:「恐竜●(左がリで、右がヨ)来」(40分/40元)
     「月球慢歩」(40分/40元)


3Dの立体映像
高さ18.3m、幅24.3mという迫力の巨大銀幕に映し出されるのは、立体の3D映像。現在上映しているのは、「恐竜●来」と「月球慢歩」。「月球慢歩」では、まるで自分がアポロ宇宙飛行船の乗組員になったような感覚で、月面散歩を疑似体験することができる。

IMAX球幕影院(地下1階)


番組紹介:「人体奇跡」(43分/30元)
    「自然的力量」(40分/30元)


直径23mの球状幕
直径23m、傾斜角度30度という特殊な画面が特徴。球状の画面を駆使し、3Dではないものの、深海魚探索や幻想的なクラゲとの回遊、サーフィンなど、リアルに体感することができる。ただし、乗り物酔いしやすい人は要注意。

四維影院(1階)


番組紹介:「海盗」(15分/30元)

雨風も体感できる4D
立体映像の3Dに、風や雨などの環境効果を加えた4Dシアター。画面に合わせてシートが揺れるなど、さながら遊園地のアトラクションのような劇場。濡れると言っても、小雨に降られた程度。事前にナプキンを配布されるので安心だ。

太空影院(3階)


番組紹介:「宇宙大 撞」(23分/20元)
     「黒星歴険」(28分/20元)


直径13mの球状幕4D
直径13m、傾斜角度23度の球状の銀幕。「宇宙大 撞」では、天体の衝突に、NASAの最新映像を駆使して全編CGの迫力映像で迫る。趣向を凝らしたカメラワークで、会場全体が宇宙を浮遊しているような不思議な感覚に襲われる。


アクセス
軌道交通2号線「上海科技館」駅7番出口から徒歩約2分
浦東新区世紀大道2000号(×丁香路)
TEL: 6862-2000
www.sstm.org.cn/

開館時間
9時~17時15分(チケット販売は16時半まで)
※月曜は休館

入場料
一般 60元
学生 45元 ※ただし、小中学生と身長1.2m以上の子ども
子ども 20元 ※身長1.2m未満
70歳以上の高齢者 無料

~上海ジャピオン6月20日発行号より

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