ハッピーバレーde遊園地デート

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中国最大級テーマパーク
絶叫マシンが目白押し

 「ジェットコースターが木でできてる!?」 
そう聞いただけで恐怖を覚える木製ローラーコースターに、
時速70㌔以上のスピードで落下するフリーフォール……
絶叫アトラクションが目白押しのテーマパーク、その名は「ハッピーバレー(歓楽谷)」。
誰しも我を忘れて「ワー、キャー、ギャー!」と叫び、日頃のストレスを発散できること間違いなしだ。
 ハッピーバレーは全国で4カ所展開し、上海はその最新テーマパーク。
敷地面積90万平方㍍(第1期60万平方㍍)は中国最大級だ。
2009年9月、松江区?山に正式オープンした後、着々とアトラクションを増やし、
絶叫アトラクションあり、4Dシアターあり、雑技・西部劇ありと、
今や50施設それぞれの面白さが溢れ、どんな年齢層でも楽しめてしまう。
 気になるアクセスは、古北からならタクシーで約30分。
地下鉄でも宜山路駅から最寄りの9号線?山駅まで35分程だ。
また浦東からも、世紀大道駅から地下鉄1本で80分程度。
なお?山駅からハッピーバレーまで、無料シャトルバスが10~15分間隔で運行されている。

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1チケット制大人200元
趣向を凝らす7エリア

 ハッピーバレーでは1チケット制を採用しているので、アトラクションを利用するたびにチケットを買ったり、
提示したりする面倒がないのは嬉しい。
懐具合と相談しつつ、アトラクションに乗る乗らないで喧嘩して、デートが台無しになることもない。
価格は大人200元、身長120㌢以上140㌢未満の子ども100元、120㌢未満の子どもは無料だ。
 また男性が女性の手荷物を持つのは、スマートなデートの一部分。
でも、重い荷物を持って広い園内を回るのは大変だ。
そこで利用したいのが手荷物預かり所。
9時~18時まで入場門右側で営業し、手荷物1つ5元~で預かる。
 食事は、エリア毎に外観を変え、趣向を凝らした「ケンタッキーフライドチキン」4店やピザハット、
中華系メニューの揃うカフェテリア形式レストランなどが園内各地に点在するので、お腹を減らしても大丈夫だ。
もちろん、手作りのお弁当を用意して、湖畔のベンチで広げて、イチャイチャしながら食べるのも良いかも!?
 園内は大きく7つのエリアに分けられており、それぞれ魅力がたっぷり。
木製ローラーコースター・谷木遊龍のある「歓楽時光(ハッピー・タイム)」や、
子ども向け施設が豊富な「アリ王国(アント・キングダム)」など、テーマに応じたアトラクションがいっぱいだ。
では実際に、デートに打ってつけのアトラクションを見ていこう。

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絶叫必至の目玉コースター
歓楽時光エリア

? ハッピーバレーに来てこれに乗らなければ、来たことにならないというアトラクションがある。
それは、木製ローラーコースター「谷木遊龍」(ファイヤーボール、写真①)だ。
 休日ならば1時間待ち以上は必至の人気アトラクションだが、
デートなら愛する人とおしゃべりしてればあっという間に自分たちの順番に♪ 
木製ということで、軋みやしなりが大きく、ビスが外れそうな感触はスリル満点! 
振動も大きく、外に飛び出しそうな感覚に何度も襲われ、降りたときに、
生きている喜びからお互いに抱擁すること間違いなしだ。
 それでもスリルと愛情表現が足りない人は、谷木遊龍の向かいにあるフリーフォール「天地双雄」(写真②)へ。
今生の別れへ向かうかの様に高さ約50㍍に登るので、最愛の人に最期の(?)愛の一言を掛けたくなるはず。
シューというマシンが吐き出す空気の音を合図に、時速約73㌔で急落下。
頭が真っ白になり、臨死体験ができちゃうかも!?
 絶叫系が苦手なカップルは、メリーゴーランド「旋転木馬」もあるので、
メルヘンの世界に浸って、王子様とお姫様の追いかけっこを楽しもう。


租界時代の絶叫マシン?
上海灘エリア

 租界時代の上海をイメージして作られた街並みの先に、アトラクションが点在する上海灘エリア。
中でも、オススメはバイキング系アトラクションの最高峰といえるアトラクション「大?錐」(写真③)だ。
普通のバイキングは大きな海賊船が左右に揺れるだけだが、
同アトラクションは、ライド自体も回転する3Dタイプとでも言うべきもの。
絶叫マシン好きなカップルは興奮必至。
時速110㌔で、ビルの15階の高さまで登れば、
エリア中央に位置する湖が一望でき、スリルと絶景を同時に堪能できる。
 他にも、空中に足を浮かしたまま滑走するジェットコースター「絶頂雄風」(写真④)も人気。
ふんばりの利かない不安と、各落下地点での一時停止がスリリングさを倍増させるアトラクションだ。

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?理想郷での消火活動
香格里拉エリア

 理想郷たるシャングリ・ラには山あり谷あり川あり…。
数あるアトラクションの内、デートなら2人のコンビネーションが試されるものがオススメ。
消火活動を体験するアトラクション「叢林搶険」は、その代表的存在だ。
2人で消防車のハンドルを交互に押して、不時着した飛行機の元に行き、ホースで狙いを定めて消火する。
2人の息が合わないと車は前に進まないし、消火活動中も1人がレバーを押しまくらないと水が出ない仕組みだ。
他のカップルと一緒に対決できるので、自分たちの愛情の深さとコンビネーションの良さを見せつけちゃおう。
また、絶叫系ではないので、子ども連れの家族でも安心して遊べる。
 また、激流下りを体験するアトラクション「峡谷漂流」(写真⑤)も人気だ。
こちらも休日は1時間待ちは確実。
水に濡れるので雨がっぱ(5元)を購入しよう。
丸いゴムボート的な船に乗り込み、切り立った崖の傍を抜けていく感じは、
まさに映画『インディ・ジョーンズ』の世界。
水を浴びて自然との一体感を味わおう。

気分はインディ・ジョーンズ
金礦鎮エリア

 アメリカの西部開拓時代がモチーフの金礦鎮(ゴールドマイン・タウン)では、
前述の激流下りと同様にインディ・ジョーンズ的体験が可能だ。
メルヘン汽車型ジェットコースター「礦山歴険」(写真⑥)は、山間谷間を駆け抜けるのだ。
2人掛けのシートの間には仕切りがなく、密着度も高いので、2人で寄り添って、アドベンチャーにレッツゴー!
 他には、直径17㍍の巨大な円盤に乗って、高さ45㍍の高みに登る「金銀島」も是非。
秒速1㍍でゆっくりと上がって行き、自然豊かな?山とその麓の月湖を一望できる。
自然の機微に触れれば、ストレスや悩みも吹き飛ぶことだろう。

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?テーマは水と暴風
颶風湾エリア

 冒険心をかきたてる場所といえば海。
ハッピーバレーには海はないものの、水をたっぷりとたたえる場所がある。
そこは颶風湾(タイフーン・ベイ)。
高さ25㍍から巨大ボートで水に突っ込む「激流勇進」(写真⑦)は、巨大なスプラッシュが豪快だ。
また、ボートが水に突っ込む一部始終を、ガラス越しに正面から眺めることも可能なので、
台風が巻き起こしたかのような巨大な波の襲いかかる様子を間近で感じよう。
 「激流勇進」以外のアトラクションも、基本的には海や水と関わっている。
「激流勇進」のような見た目の派手さはないものの、アトラクションに、
ミュージックと噴水パフォーマンスをミックスさせた絶叫系マシン「完美風暴」(写真⑧)もその1つだ。
このアトラクションは左右には揺れないが、前後に揺れる揺れる。
順回転と逆回転が混ざり合い、回転のテンポも様々。
噴水もそれに合わせて水の上がる高さを変える。
DJの軽妙トークとミュージックが合わさり、そこはまるでクラブのお立ち台。
2人で踊りまくって、トランス状態に入ったような感覚になってしまうかも!?

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親子で遊ぶアトラクション
アリ王国エリア

 「絶叫系マシンばかりだと、子ども連れのカップルはどうすればいいの?」
という2人は、ハッピーバレーのアリさんキャラが出迎えるアリ王国(アント・キングダム、写真⑨)へ。
親子で遊ぶなら、懐かしのコーヒーカップのアトラクション「転転杯」を是非。
ゆったりと回転を楽しんだり、回転を速めてスリル感を味わったり、遊び方はその日の気分次第だ。
 また、小型戦艦に乗って水鉄砲を打ち合う「水蛙戦艦」も子どもを喜ばせるのに打ってつけ。
戦艦同士で水を打ち合うこともできるし、観客も備え付けの水鉄砲で参戦可能。
子どもと大人で分かれて、お互い思う存分水を打ち合おう。
 遊び疲れたら、出入口周辺に位置する陽光港エリア(サンシャイン・ハーバー)へ。
ケンタッキーフライドチキンを始め、ピザハットなど飲食店や、
ハッピーバレーのアリさんキャラ関連商品を売るお土産ショップが並ぶほか、
外国人ダンサーによるパフォーマンス(写真⑩)もあり、休憩にはもってこい。
 涼しいこの時期に、カップルも夫婦も家族も、みんなでハッピーバレーへ行こう!

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~上海ジャピオン5月28日号より

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