白く洗練された美しさ
かつてはグルメストリートとして名を馳せ、外国人観光客がこぞって足を運んだという乍浦路。
旧西本願寺・上海別院は、1931年に岡野重久氏の設計によって建てられた。インドの古代仏教建築を模した外観が特徴的で、白くて丸いドームのような屋根と、壁に刻まれた丸い彫刻が、心洗われる美しさだ。1950年代末、寺院としての役目を終えた後は、青少年の体育学校の一部として利用され、現在はショー・クラブが入居。建物内部では、夜な夜な艶やかなパーティーが開かれている。
旧寺院がたどる数奇な運命…その目で確かめてみては?
~上海ジャピオン2021年11月26日号