家族の誕生年を刻む食器

鈴木さんからの紹介で訪れた中村さん宅は、素敵な食器の数々が自慢！　ブランド食器の魅力を伺います。

きっかけはミントン　駐在先の思い出の品も


　食器棚に、高級感あふれるお皿やカップがズラリと並ぶ。これが、中村さん一家の自慢のコレクションだ。
　妻の富美（ふみ）さんは、新婚の頃からずっと様々な食器を集めてきた。そのきっかけは、結婚祝いに友人が贈ってくれたミントンだった。
　以来、駐在する先々でブランド食器を集めるようになった。シンガポール駐在中には、リチャード・ジノリを始め、マイセン、リモージュなどの８つのブランドを購入。香港駐在中にはウエッジウッドのピーターラビットシリーズも手に入れた。ここ上海での食器探しはこれからだ。「チャイニーズテイストの、中国茶用カップが欲しい」と、富美さんは胸を膨らませる。
　「食器はひとつひとつに思い出があります。結婚記念日に買い足すことも多く、食器を飾る食器棚も結婚記念日に購入しました」と、幸せそうな笑みを浮かべる。

思い出がつまった食器の数々　

最愛のコペンハーゲン　家族の誕生年を揃える


　そんな中村さん一番のお気に入りはロイヤルコペンハーゲンだ。手持ちのコーヒーカップは、もう同じ絵柄と形のものは入手困難だという。そして食卓の壁に飾られた５枚のお皿は、ロイヤルコペンハーゲンが毎年制作しているイヤー・プレート。
長女の亜美ちゃんが誕生したのをきっかけに、一家５人の誕生年のものを集めたのだそう。

　どこに飾ろうかと悩んだが、今では節句の五月人形と共に、和のスペースを形作っている。
父の愛情のこもった一品が、鈴木さん宅のもうひとつの暖房機具のようだった。

右・富美さん　中央・元（げん）君　左・陽（あきら）君

物件情報
◇地区：長寧区
◇間取り：５LDK（163㎡）
◇家賃：非公開
◇築年数：15年
◇サービス：家具家電製品込み、管理費込み、日本人学校バス、BS1・2、NHKワールド、プール、テニスコート、スポーツジム、サッカー場
◇交通：バス停より徒歩5分

⇒ＮＥＸＴ　ＷＥＥＫ
田中さん宅には、広々したウッドデッキがあります。ワンちゃんのために作ったと言っても過言じゃないそう（笑）。

～上海ジャピオン10月20日発行号より