お医者さんの御用達 第611回「ビャクシャク(白芍)」

 

生理の不調にビャクシャク

――生理前のイライラを落ち着かせるのに、何かオススメのものはありませんか?

先生 シャクヤクから作られ、冷えや貧血、生理など女性の不調に働きかける「ビャクシャク(白芍)」を使ってみましょう。

 

――立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花ということわざに登場する花ですか?

先生 そうです。初夏に美しい花を咲かせるシャクヤクの根を乾燥させ、皮を取り除いたものを、漢方系の植物としてビャクシャクと呼びます。

 

――使い方を教えてください。

先生 ビャクシャクを使った2種類のドリンクを紹介します。1種類目は、蜜茶です。適量の水にビャクシャク20㌘とトウキ(当帰)6㌘を加えて30分間煎じます。カスをこして200㍉の汁を取り出し、再度温めた後ハチミツ20㌘を加えたら完成です。月経不順や月経量が少ない場合に、1日1回飲むといいでしょう。2種類目は、ビャクシャク15㌘、オウギ15㌘、トウキ15㌘、タクラン(沢蘭)6㌘を適量の水で30分間煎じ、200㍉分取り出して適量の黒糖を加えます。1回100㍉を1日2回飲みましょう。月経前の7~10日間飲み続けると、生理痛を和らげたり、イライラを緩和したりする作用があるといわれています。

 

 

~上海ジャピオン2024年3月8日

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