その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状！
治療のカギは、早期発見。

【サイレンNo.６】

もしかして逆流性食道炎（ぎゃくりゅうせいしょくどうえん）かもしれません。

　ご飯の後にいつも胸やけ。そんな人は、「逆流性食道炎」に要注意。
　逆流性食道炎とは、胃の中のものが逆流して、食道が胃酸でただれてしまう病気。健康な人は、胃と食道のつなぎ目の「下部食道括約筋」という筋肉が、胃液や胃に入った食物を食道に戻さないように、バルブとして胃への入り口を閉めています。このバルブは、油っこいものの食べ過ぎや、アルコールや辛いものなど刺激物の摂り過ぎ、それに一部の薬などによって緩くなることがあります。たまの飲み会や食べ過ぎなど、一時的なものなら問題ないのですが、この状態が慢性化するとバルブが緩みやすくなり、胃液が頻繁に食道に逆流して、痛みやむかつきを生じるわけです。
　慢性化したまま放置すると、食べ物を飲み込みにくい、声が出しづらい、胃酸によって歯が溶けるなど重症化することも。こうなると、薬では追いつかず、手術が必要となる場合もあります。　
　特にグルメ天国の上海は、この病気になりやすい食環境が揃っています。その上、胸やけは狭心症や心筋梗塞、胃十二指腸潰瘍、胃炎、胆のう炎などの初期症状であることも。たかが胸やけと楽観視せず、気になったら、かかりつけ医に相談しましょう。

■今週のドクター
上海国際クリニック
広田眞美　先生
住所:　金浜路15号
TEL:　6268-6651
診療:　平日9時～18時、土曜9時～17時、日曜・祝祭日休診

※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。

～上海ジャピオン4月4日発行号より