「笑顔の種」で夢にまっすぐ
24歳の時に出会った1編の童話が、店長のタカさんの人生を変えた。
1957年にフランスの作家によって書かれた反戦童話『みどりのゆび』。
不思議な少年チトが、自分の指の力で世界中を緑あふれる幸福な世界に変えていくというストーリーだ。
「俺も自分の才能で周りの人たちを明るくしたい」。
この童話が、「人生のコンセプト」となり、カフェを開くきっかけになった。
店名の由来は
店内は2階建てで、1階部分は吹きぬけ。
その壁面には柔らかいタッチで一面に壁画が描かれている。
その絵も実は、『みどりのゆび』のストーリーを現しているのだ。
お客さんに『みどりのゆび』の話をすると、それがきっかけで夢や才能に目覚める人もいるという。
「中国茶やスイーツ、音楽、スタッフなど、うちの店の力でお客さんに幸せになって欲しい」
その思いは店名にも現れている。「カイシングオ」は漢字で書くと「開心果」。
ピスタチオという意味だが、もう1つの意味がある。
「笑顔の種」だ。
幸せの連鎖
最近は、そんなタカさんの思いが詰まった
「茶茶茶ビュッフェ」(通常78元、ジャピオンを見たで68元)が好評。
土日12時~16時限定で、中国茶1種類と約10種類のスイーツが食べ放題になる。
「この小さな店から、幸せの連鎖を作りたいんです」。
運が良ければ、熱く語るタカさんに出会えるかもしれない。
~上海ジャピオン6月11日号より