花が連想させるもの
忘れたくない言葉を胸に
「これは、時間とお金、そして土地がなければ出来ない最高に贅沢な趣味だな」
いつか、庭でせっせと花いじりをしている母を見つめながら、父がそう言った。
実家を出てもうすぐ3年。年に2回の里帰りでは、いつも違う満開の花が私を迎えてくれる。そのおかげで、雑草を見ても、母のことを思い出すようになってしまった。私にとって花とは、つまり母を意味するのだ。
そんな私はというと、実はここ最近仕事でミスが目立ち、上司にこってり絞られる毎日を送っている。連日の呼び出しと説教は、さすがにキツイものがあり、実家に帰ろうか…なんて甘いことを考えが頭をよぎる。そんなとき、家を出るときに母が言った言葉を思い出した。
「何があっても頑張るのよ! お母さん応援しているからね」
また辛いことがあったとき、その言葉を思い出せるようにと、ネイルサロンで爪先に小花を描いてもらった。
今週のポイント
「草花」をモチーフに 爽やかさを演出
ベースカラーを今回のピンクのように淡いトーンにしたら、清楚なイメージになります。同じデザインでも濃い色をベースにすると、インパクトのあるビビットなデザインに見えますよ。TPOに合わせてぜひ色使いで遊んでもらいたい作品です。
先生紹介
(後藤千恵)
台湾出身のネイリスト。自宅の一角をネイルサロンとして開放し、繊細なアートを行っている。
Purple Nails
虹梅路3200弄虹橋花苑39棟102室
TEL: 159-0055-9580(日本語可)
~上海ジャピオン7月20日発行号より