サンシュユで疲れを解消
サンシュユは、中国及び朝鮮半島を原産とし、
日本では、江戸時代から薬用植物や庭木で
栽培されるようになった。
別名にハルコガネバナ、アキサンゴ、
ヤマグミがある。
サンシュユは、リコピンやタンニンを含み、
酸味と苦味がある。
また、滋養強壮作用があるため、
風邪を引きやすい人にオススメという。
サンシュユは、日本でも有名な漢方
「六味地黄丸」に含まれる生薬の1つで、
腰痛や耳鳴り、眩暈などに効果的と言われる。
また、頻尿や下痢、動悸、多汗などの症状にも
処方されるのだとか。
さらに、身体を温める「温」の生薬に分類され、
女性の冷え症対策にも一役買うという。
中国の言い伝えで、サンシュユは頸椎の痛みによいとされ、
不眠の時の健康枕に使われたり、
めまいや耳鳴りの改善目的で食される。
今回は、一般家庭でよく作られる
「サンシュユ粥」を紹介。
種を取り除いたサンシュユを、
生米と一緒に粥状になるまで煮込み、
砂糖を加えてできあがり。
腰痛を始め、目のかすみなどの改善に有効と言われる。
ただし、収斂作用があるので熱を蓄えやすい人や、
尿が出にくい人は食べないように。
身体を温める効果があるサンシュユ。
粥などで取り入れ、寒さ知らず、
疲れ知らずの身体を手に入れよう。
~上海ジャピオン2012年12月28日号