ヤシの実で代謝を促進
ヤシの実は、その甘くて優しい香りから、アロマキャンドルやお香などに取り入れられる。また、果汁を発酵させて作るナタデココは、フィリピンの伝統食で、日本でもかつて大流行した。
ヤシの実の主な栄養素としては、カリウムやマグネシウム、鉄分が知られ、体内の余分な塩分を排出し、むくみや高血圧を予防するほか、貧血予防やイライラ、筋肉痛の緩和に役立つ。そのほか、食物繊維も豊富なため、便通をよくし、動脈硬化や生活習慣病予防にも有効とか。
中国でヤシの実は、身体の熱を取り、のどの渇きを抑える作用や、強壮にもよいと考えらえている。そのため、起床時にのどが渇きやすいメタボリックな人、疲れを感じやすい人に好んで食される。
取り入れ方は、液状胚乳をそのままジュースとして飲むほか、固形胚乳を使って「パパイヤとヤシの実蒸し」や「鶏とヤシの実焼き」など、料理にも用いる。なお、ヤシの実ともち米、鶏肉を一緒に蒸したものを食べると、食欲増進効果があるという。さらに、気を補うために、毎日適量のヤシの実を食べる人も多い。
ミネラルを多く含み、新陳代謝を活発にしてくれるというヤシの実。食欲が落ちる夏場には、積極的に摂取しよう。
~上海ジャピオン2013年7月26日号