上海ジャピオンコラム・リサーチ
小小説 第4話 溺死した魚
ある日、私は死んだ。 死亡の原因がよくわからないので、たとえ魚でも安らかに眠れない。そこで私は差し当たり天国へは行かずに、自分の死亡原因をじっくり調べてみることにした。 物心がついたばかりの頃から、私はずっとこの金魚鉢の中…
小小説 第3話 巻貝と烏貝②
巻貝はとうとう海苔の谷でその変な奴に出会った。「あいつが私の美しさにケチをつけたやつ! 絶対に許せない。私の美しさを見せて、ぜひその大きな口が閉められないほど驚かせろう」相手を見ると、やはり色も暗く模様もなくて、形も美しくない。…
小小説 第2話 巻貝と烏貝①
静かな海の中、珊瑚の林やら昆布の森やらの間で、ひとつの巻貝は姿を鏡に映して顔づくりをしていた。「わたしは海の中で一番美人だわ」と言い、何度も鏡で自らの美しい姿を楽しんでいた。「毎日何回鏡に映してもなかなか飽きないわね。世の…
小小説 第1話 Mr. バナナとマンゴーさん
八百屋の店先でバナナとマンゴーが雑談している。「初めまして、マンゴーです。よろしく。お名前は?」「バナナです」「バナナさんですか、お目にかかれてうれしいです」「バナナさんではない、Mr. バナナと呼びなさい」「おや、何か…








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