めし屋のアイドル 第33回 多善客

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客から不意の投げキッス

日本でも全国に約400店舗を展開する「らーめんどさん子」の海外一号店。
人民広場駅から歩いて数分という好立地に位地するこの店で、
ホールの顔として活躍しているのが「牛艶勤(ニウ・イエンチン)」さんだ。
今年4月のオープン時から在籍していて、ホールのリーダーとして周囲をまとめている。
元気の良い笑顔とハキハキした受け答えの評判が良く、
彼女の笑顔が見たくて毎日のように通うお客さんもいるという。

さり気ない一言

「いつも来てくれるお客さんは、名前やよくくる時間帯、ビールを何杯ぐらい飲むかまで頭に入っている」
という牛さん。普段からお客さんへの細かい注意を払っているからこそ、これだけ記憶できるのだろう。
風邪をひいてマスクをしたお客さんには、「お身体お大事にして下さい」というさりげない一言を交わす。
こうしたちょっとした一言が、お客にはうれしいものだ。

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忘れ物のお礼に

少し前に、同店一番人気の「どさん子ラーメン」(22元)を食べ終わったお客さんが、
タバコをテーブルの上に忘れて帰ってしまったことがある。
牛さんが急いで渡しに走ると受け取った中年男性は、振り向きざまに投げキッスをくれたそうだ。
「少しびっくりしたけど、うれしかった」という牛さん。
これからも、温かいサービスで客に元気を与え続けてくれるだろう。

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~上海ジャピオン8月27日号より

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