今朝、
中国人の同僚が
「肉松餅」なるものを買ってきてくれたんです。
早速食べてみると、
パン生地のような厚い皮に、
豚肉の肉松(田麩)がぎっしりと詰まっていました。
皮が脆くて口の中で溶けていく感覚は月餅のようですが、
甘味の効いた肉松は食べやすく、
おいしかったですね。
彼は昨日、日本出張から帰ってきたばかりで、
その間、肉松がすごく恋しかったんですって。
子どもの頃から慣れ親しんだ物らしく、
日本では田麩は売っていましたが、
それは日本風の味で、
やはり似て非なるものだったようです。
それで、
帰ったらまず食べようと思っていたのが
この「肉松餅」なんだそうです。
まあ私も梅干しが
恋しくなったりするので気持ちは分かりますが、
上海では日本の食べ物って結構手に入りますからね(笑)。
彼は次第に白熱していき、
「中国の肉松の方がおいしい」とか、
「日本の中華料理は本当の中華料理じゃない」
などと言い出す始末。
私も、「日本の田麩が絶対うまい」とか
「中国の日本料理店だって本格的じゃない所もある」などと、
ムキになってつい反撃に出ちゃいました(笑)。
口論とまではいかないまでも、
少し言い過ぎたかなと思い、
彼と仲直りするために、
明日の朝は私が「肉松餅」を買ってくることにします。
~上海ジャピオン2012年6月8日号