File No.03
Cantoniese
藏楽坊―シークレット・ガーデン―
80年前の社交場
上海は初めて、というゲストをもてなすなら、ここを頭にいれて損はない。
1930年代の豪邸をリノベーションしたこのレストランは、2004年のオープン以来、著名な賞を数々受賞してきた。
広さ1000平方㍍の敷地に建つ、3階建ての老洋房。それぞれ趣の異なる11の個室に、ガーデンには広々とした芝生、2階には150平方㍍のテラスまで兼ね備えている。
年代物のオルガン、灯りをおさえたシャンデリア、ドアひとつ、ノブひとつにまでも施された細工。そこかしこに配置された、上海の歴史を刻んだアンティークが宴を彩る。
1.6~16人まで対応している個室。部屋毎に雰囲気が異なる
「藏」カントニーズ
扇に書かれたお茶メニュー、木箱に収められた料理メニュー。一味違うこのおもてなしから既に、「藏楽坊」流が見て取れる。
全てにおいて「藏」流を貫く同店が提供するのは、多様な人が行き交う上海の街に合わせた広東料理。もっちりとした皮の「サメの蒸し餃子(22元/3個)」はさっぱり味、紹興酒を使った「豚の角煮(56元)」はこってりと。さらに、それぞれ盛り付けにもこだわり、眼福まで満たされる。
街の喧騒を離れた裏通りの老洋房で、とっておきのおもてなしを演出しよう。
2.同店の名物でもあるフォアグラメニューは前菜から、フォアグラ団子まで数十種類
3. 料理長一押しの「銀鱈のラム酒焼き(138元)」
住所: 長楽路333号
電話: 5405-0567
営業時間: ランチ11~14時
アフタヌーンティー14~17時
ディナー17~22時
予算: 150~300元(個室の最低消費は1部屋約2000元~)
席数: 229席(個室11室)
~上海ジャピオン5月16日発行号より