酷暑の中の楽しみ
先日、
湖北省の武漢という所への
出張辞令が出たんです。
同僚曰く、
武漢は〝中国4大ボイラー(かまど)〟の
1つと言われる程暑く、
夏は連日40度近い日が続くんだとか。
上海でさえ、
もう蒸し風呂にいるようで耐えられないのに、
そんな所に行くなんて(汗)。
そんな絶望の表情を浮かべる私に同僚は、
武漢は「豆皮」と呼ばれる湯葉の
小吃が有名なので、
気を取り直してぜひ食べるよう勧めてくれました。
鍋で焼いたもち米は、
底の部分のパリッとした食感が楽しめる
湯葉なら京都の鴨川を見ながら食べて
ゆっくり涼みたいよ、
と通勤途中、部下に嘆いていますと、
彼が「三鮮豆皮」なるものを発見。
同僚が言っていた「豆皮」とは、
これのことだ、と教えてくれました。
武漢グルメの予習のつもりで、
とりあえず買ってみることに。
炒めたもち米の上に、
湯葉と思しき黄色い衣が乗った、
見た目は卵焼きのような食べ物でした。
食べてみると、
豆腐のようなあっさりめの味で食べやすく、
もち米は醤油で味付けされています。
部下曰く、三鮮とは卵、肉、
ネギを指すとのこと。
結構クセになる味で、
そのまま彼の分も食べてしまいそうになりました。
湯葉は、ビタミン豊富な大豆が原料なので、
身体に良く、夏バテ対策にもなりそうです。
「三鮮豆皮」に出会って、
武漢で本場モノを食べる楽しみができました。
~上海ジャピオン2012年8月10日号