選食空間 クリーク・キッチン


File No.15
Mediterranean

クリーク・キッチン


歴史を食す

 約100年前に世界最先端の建築技術で造られた工場が今、芸術感度の高い人々が集う最新スポットに生まれ変わった。
 「クリーク・キッチン」は、昨年、上海の大手ビジネス紙「東方早報」より、上海一「摩登(モダン)」との評価を得た先駆的な地中海レストラン。
 古びたレンガ造りの建物が、未知のものに対する好奇心を掻き立てる。路地裏から入っていく感覚は、まるで子ども時代に戻ったようでもある。元・工場の6階で頂く食事は、上海の歴史を咀嚼しながら味わいたい。 

1.窓辺にリバー・ビューを望んで。テーブルにはそれぞれ花が飾られる。


生パスタに舌鼓

 一方で料理は正統派地中海料理。料理の味は、ノルウェーの富豪華人であるオーナーと総経理の許氏が指揮をとる。2人の料理に対するこだわりは、手間隙惜しまない製法と、素材に対する姿勢が物語る。
 パスタはその日打ち立ての生麺、ピッツァ生地も手作りだ。「ニョッキのペスト・ジェノベーゼ」(68元)はフレッシュ・バジルを贅沢に絡め、伝統的イタリア料理の子牛のすね肉煮込み「オッソ・ブッコ」(169元)は4時間かけて焼き上げている。
 どれもワインの進むラインナップ。心地よいほろ酔い加減を楽しもう。

2.「紅酒?羊排」骨付きの羊肉を赤ワインでじっくりと煮込んだ。
3.「抹茶芝士蛋?」濃厚な抹茶チーズケーキ。オランジェを沿えて。


店名: Creek Kichen (クリーク・キッチン)
住所: 光復路423号6階(×鳥鎮路)
電話: 6380-9172
営業時間: 9時~12時半、16時~22時半
予算: 約100~200元
席数: 80席

~上海ジャピオン8月8日発行号より

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