天天と一緒に凧揚げ
今日は、ガキ大将・天天と公園で
凧揚げする約束してんだ。
風は強いが、凧揚げには絶好の天候だな。
「よぉ、ミィミィ。準備はできたか?」。
お、天天来たか。
「ミィミィや、これ、靴屋のお爺さんに届けてくれる?
もう1個の袋に入ってるのは、お前たちのだよ」。
お安い御用さ。行ってくるぞ。
先祖を祀る清明節
靴屋のジッチャン、届け物だぞ。
「おや、清明節の名物〝青団〟だな。
周バッチャンによろしく伝えといてくれ」。
清明節…?
「お前、清明節知らないのか?
ご先祖さんに挨拶しに墓参りするんだぜ。
その時に欠かせないのがこの〝青団〟さ」。
オラのご先祖さんはどんなだったんだろ…。
「坊主、賢いな」。
「ヘヘン」。
毎回思うが、天天は物知りだよな。
そうだ、バッチャンがオラたちの分も
用意してくれてたよな…あった!
パクリ。
お、この草団子、中に小豆餡が入ってるぞ。
草の香りが春にピッタリだ。
茶をいただくぞ。
ズズーッ。
ふぅ。
幸せだな。
「さっ、ミィミィ、凧揚げしに行くぞ!」。
腹も満たされたことだし、思いっきり走ってくるか。
もちろん、お気に入り菓子に認定だ!
~上海ジャピオン2013年3月29日号