飲食ひとすじの副経理
いつもアオザイを着ているわけじゃない。
今回は撮影用にわざわざ着替えてもらったのだ。
アオザイを着るのは春から秋にかけて、暖かい時期だけ。
大通りで客に店の場所を知らせる「看板娘」だけが着用する。
淮海中路にあるベトナム料理店「越楼」で働くツイさんが初めてアオザイに袖を通したのは、今から1年半前。
開店と同時に同店で働き始め、今では副経理として店の重要なポジションを担っている。
ずっと続く関係を
中学卒業後、専門学校で飲食店の経営や管理について3年間学んだ。
両親に勧められた観光ガイドの道も考えたが、
「外に出て動くより、1カ所で働く方が自分の性格に合っている」と思い、飲食の道に進むことに。
「お客さんがだんだん常連になって、関係が長く続いていくのがうれしい」と、飲食業のやりがいを感じている。
肉団子の舌触り
同店は「牛肉湯河粉(牛肉のフォー)」(29元)や「越楼特別檬(春雨風の麺)」(32元)など、
伝統的なベトナム料理に力を入れる。
「牛肉湯河粉」は、ヌードルとともに赤身の牛肉やハーブをスープにくぐらせ、さっと熱を通して食べる。
ツイさんは、この中に入っている肉団子がお気に入りだ。
チャンスがあれば、将来は店全体を任される経理の仕事にもチャレンジしたいと思っている。
「私自身がみんなの模範になって、本当にサービスのいい店を作りたい」と力を込めた。
~上海ジャピオン2月26日号より