下手でもOK
老房子の窓辺で
「住んでいるマンションのロビーに伊吹先生の作品が展示されていて、興味を持ったんです。
ロビーの掲示板に教室の案内があって、申し込みました」と語る野坂さん。
普段から手芸などはあまりしたことがなく、「下手でも大丈夫かな」と思いながらも体験することにした。
教室となるアトリエは老房子の1階で、オールド上海の趣を感じさせる落ち着いた雰囲気。
「伊吹広子の手芸教室」は、月1回のペースで開催され、日程などのはサイト上で案内される。
この日は3人の太太さんが集まり、日当たりの良い窓辺で小さなテーブルを囲んで授業を始めた。
プロならでは
ひと手間の違い
今回は、クッションカバーにフェルトで飾りを施すレッスン。
先生が日本から持ってきたフェルト生地を、まずは様々な木の葉の形にハサミで切り抜いた。続いてそのフェルトをお湯と洗剤でジャブジャブ洗う。さらにぎゅっと絞ると表面がうっすらと毛羽立ち、柔らかい風合いに。
その後タオルで乾かし、クッションカバーに縫い付けた。野坂さんは縫いながら「あ、曲がっちゃったかな」と戸惑う場面もあったが、先生は「でも、それも可愛いわよ」とフォロー。デザイン的にも美しくなるよう、要所要所で助け舟を出してくれる。
縫っている時は、おしゃべりにも思わず花が咲く。
日常生活のちょっとしたことを語り合いながら、クッションケースは無事完成。
野坂さんは「色遣いもうまくいって良かった。
今度は娘にリボンを作ってあげたりしたい」と笑顔を見せた。
伊吹広子の手芸教室
住所:陝西南路187弄157号1室
TEL:138-1725-9581(開講日数日前から利用可)
営業時間:要問い合せ
メール:hirokoibuki@mac.com
URL:love-live-laugh.cocolog-nifty.com/hirokoibuki
予算:200元/回(材料費込み)
~上海ジャピオン11月26日号より