自然な色を活かす? 立体で乾燥保存
今回の体験者・田渕さんは、昔から花が好きだったという。
「生花は短命だけど、
レカンフラワーは自然な色のまま保存できるので、
これだ! と思いました」と話す田渕さん。
「レカンフラワー」は、花や葉を立体の状態で乾燥させ、
密閉することで長期間の保存が可能なアートだ。
サンドドライや加熱など、多様な乾燥方法で、
幅広く花の色を表現する。
資格を取得すれば、
帰国後もインストラクターとして活躍できるのも人気の理由だ。
秋らしい色選び? 崩れやすい花
田渕さんが今回作るのは、
体験レッスン用の小さなアレンジだ。
キットには必要な素材が揃っており、
これに好きな花を選んで制作していく。
まず、花を差すバケツ型の紙を転写し、
粘着部分にベビーパウダーを塗ったら、
型に合わせて切り抜いていく。
次に、バケツの形が立体的になるよう少し丸みをつけ、
レジンという専用の立体ボンドで台紙に貼り付ける。
全ての基本作業が済んだら、
いよいよ花選びとアレンジのスタートだ。
田渕さんは、「使ってみたかった」というクリスマスローズに、
秋らしいくすんだピンクの花たちを合わせることにした。
レイアウトに悩むこともなく、
田渕さんはサクサクと手を進める。
乾燥した花は崩れやすいので、
先生は花に特殊な補強を施し、
「後ろを埋めるように花を置いてね」とアドバイス。
ピンセットを使っての細かい作業の末、
とうとう作品が完成!
「密閉したら直しがきかないので、ちょっと緊張しました」
と言いつつも、満足気な表情を浮かべる田渕さんだった。
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~上海ジャピオン9月30日号