15億人市場のコピーバンド

レパートリーの十八番は、「你到底愛誰」


♪しーしゃしゃ、ししゃしゃという掛け声が楽しい「嘻shuashua」、NHK『みんなのうた』でも流れる「老鼠愛大米」など、中国の流行歌は日本人にも馴染みやすい。そんな中国ポップスをコピーする日本駐在員のアマチュアバンド「AGE345」がライブを重ねている。9月16日(土)、レストラン「グランドピアノ」でのライブを前に、メンバーから話を聞いた。

曲も歌詞もネットから
 「人と同じことをやるのは面白くなくて」と話すのは、バンドのリーダー関屋さん(52)。この国に住んでるからにはと、中国ポップスを専門に演奏することを決めた。
 曲目は、ギターの金子さん(46)がネットから探す。「最新曲をやりたいから、ネットランキングを片っ端から聴く」と金子さん。相談で曲を決めたら、メンバーが各パートを耳でコピーする。歌詞もネットから拾うが、これが一番難しい。
 「一番目立つし、中国人の前ではごまかしが利かない」とボーカルの蔭山さん(35)は照れ笑いする。この3人が30代、40代、50代だったことから、去年3月、「AGE345」の名でバンドを結成した。

「中国との交流がテーマ」と話す関屋さん。
「ただし、仕事が優先だけどね」と悪戯っ子のようにニヤリ。

中国人の前でやりたい
デビューは、バー「温故知新」の〝日本駐在員ライブ〟。その後、ドラムの宮崎さん(44)、ベースの佐藤さん(44)が加わってバンドが5人体制になる中、舞台も広げていく。
 「とにかく中国人の多いところでやりたい」と、メンバーは口をそろえる。この日の後も、23日の「インターナショナルフェア」、24日の「超(級)華日イン上海」と、中国人客の多いステージが続く。
 「中国ポップスの市場は、東南アジアも含め15億人。その一端で演奏することが楽しい」と関屋さん。中国語のMCも交えたライブからは、楽しくてたまらないという気分が伝わってきた。

中国の最新ヒット曲が続くライブ。
日本のオヤジがなぜ知ってるの!? と驚かれることも多いとか。


バンドの詳細はこちらから

~上海ジャピオン9月29日発行号より

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