その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。
【サイレンNo.9】
食後に右胸の下がズキズキ…。一時的なものかと思ったら、食事の度になんだか痛む。心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!
もしかして胆石症(たんせきしょう)かもしれません。
食後に、吐き気や食欲不振、それにお腹の右上に強い痛みを感じ出したらご用心。胆石症の症状かもしれません。
胆石症とは、肝臓の下側にある胆のうや胆管などに、石のように硬い塊ができる病気の総称。食生活の変化などに伴い、日本でも増加傾向にある病気です。
胆汁は、脂肪の消化吸収を助けるために肝臓が分泌する消化液。胆汁中のコレステロールやビリルビンなどが濃縮・結晶化し、石のようになって「胆石」となります。これが大きくなったり、小さくても胆汁の通り道となる胆管にはまりこんで胆汁の流れを妨げた時に、痛みが出てきます。
胆石ができても、長い間全く症状がなく、ある日突然激しい腹痛に襲われ、病院に駆け込んで初めて胆石症と判ることもよくあります。
初期には内服薬で石を溶かす治療が可能ですが、重症例では手術が必要になる場合も。そのため、症状が出る前に治療できるよう、定期的に超音波検査を受けることがとても大切です。
上海に来てから脂っこい食事が多い、運動不足、肥満気味などの人は要注意。気づいた時には十数㍉の胆石が…とならないよう、食生活に気をつけましょう。
■今週のドクター
上海国際クリニック
広田眞美 先生
住所: 金浜路15号
TEL: 6268-6651
診療: 平日9時~18時、土曜9時~17時、日曜・祝祭日休診
※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。
~上海ジャピオン4月25日発行号より