その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。
【サイレンNo.10】
鏡を見ると歯ぐきが赤くぷっくり腫れている。そういえば歯磨きすると、よく歯ぐきから出血する…。心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!
もしかして歯肉炎(しにくえん)かもしれません。
仕事が忙しくて時間があまりないなんていうとき、歯磨きをつい適当にしがち。そんな人は「歯肉炎」に要注意!
「歯肉炎」は、口の中の細菌や歯垢、ホルモンバランスの乱れなど、様々な原因により歯ぐきが炎症を起こしている状態で、年齢や性別を問わず、誰でもかかる確率が高い病気です。歯肉が赤く腫れ、歯磨きのときに出血や痛みを伴うのが典型的な症状ですが、悪化するとリンパ節が腫れてくることも。さらには、歯がどんどん抜けてしまう歯周病に繋がることさえあります。
悪化する前に気づくためには、検査がとても重要。歯肉炎の診断は、視診、レントゲン診査、歯周ポケット検査により行い、治療方法は原因によって異なります。例えば、細菌や歯垢が原因の場合、専門器具を使った徹底的な口内清掃が不可欠。その後も正しい歯磨きを続けないと、再発の可能性がぐっと高くなってしまいます。
予防には口内の衛生環境を清潔に保つことが第一。食後の歯磨きに加え、デンタルフロスの併用、歯科医による定期的な歯石除去も有効です。また上海の水道水は細菌が比較的多いので、歯磨きの時も浄水器の水や飲用水を使うと、よりリスクを軽減できます。
■今週のドクター
宮崎歯科
宮崎稔之 先生
住所: 浦東南路1036号1905室
TEL: 5877-5685
診療: 平日9時半~19時半、日曜定休日
※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。
~上海ジャピオン5月9日発行号より