その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。
【サイレンNo.40】
超多忙な年末業務のストレスからか、なんだか胃の調子が悪い。特にみぞおち辺りの不快感がたまらない! 心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!
十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)
ここのところ空腹になるとみぞおちのあたりがシクシクと痛む。
師走に入って友人たちや会社の同僚と飲みに行く機会が増えたせいか、胸焼けや吐き気を感じることも…。
こんな症状があるなら「十二指腸潰瘍」に要注意!
十二指腸は胃と小腸の間にある長さ30㌢ほどの消化器官。
この十二指腸の粘膜がストレスによる胃酸過多やピロリ菌という細菌が原因で傷つけられ、潰瘍ができた状態が「十二指腸潰瘍」です。
潰瘍ができると、みぞおちの痛みや胸焼け・腰痛といった症状が、特に空腹時に強く現れます。
放っておくと潰瘍部から出血して吐血や血便の原因となり、更に悪化すれば潰瘍部から穴が開いて緊急手術が必要となるため早めの治療が不可欠です。
早期治療は比較的簡単で、胃酸の分泌を抑え潰瘍部分を修復する薬の服用を続ければ、6週間程度で完治します。
ピロリ菌が発見された場合は、この治療に加え抗生物質で細菌を除去する必要があります。
これからは忘年会や新年会の季節ですが、暴飲暴食も十二指腸潰瘍の大きな原因の1つ。胃が疲れているなと思ったら、アルコールを控えるなどして自分でも予防に努めましょう!
■今週のドクター
上海国賓クリニック
史亜州 先生
住所: 上海市古羊路777弄名都城東森会館6F
TEL: 6401-2702
診療: 9時~18時(月~土) 完全予約制(日・祝)
※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。
~上海ジャピオン12月19日発行号より