Q1、まず先生の趣味を教えてください。
A、相撲観戦です。日本にいた頃は、年間6場所全てをテレビで見ていました。りりしい姿の力士はみんな好きですが、特に、魁皇や千代大海といった九州出身の力士を特に応援しています。なぜなら私は、九州大学で4年間学び、福岡で6年間勤務していたので、自分は九州の人間と思っているんです。ですから、九州出身の力士が登場すると無我夢中で応援してしまいます。残念ながら上海ではテレビ放映を見れないのですが、勝敗だけはインターネットでチェックしています。
Q2、先生の専門は矯正歯科とお聞きしましたが・・・
A、私は歯の矯正のみを行う矯正専門の歯科医です。患者さんに適した固定装置を作り、1~2年間つけていただきます。その患者さんにはだいたい1ヵ月に1度診察に来ていただき、ワイヤーやゴムを取り替えるなどの調整をしています。
Q3、では、矯正歯科医になったきっかけと、その専門を選ばれた理由を教えてください。
A、本当は高校の先生になりたかったんです。物理か科学の…。でも、父が内科、母が皮膚科の医者をしており、なりゆきで医科大に行かせられたんです(笑)。大学では、両親とは違う医学をと思い、歯科コースを選びました。
歯科医の中でも矯正歯科医の道を選んだのは、中国では新しい分野でしたし、好奇心があったからです。ですから、技術の進んだ日本で学ぶことにし、私が卒業した南昌大学と姉妹校である九州大学に赴きました。
Q4、先生の目指す医療とはどういったものでしょうか?
A、矯正したい患者さんみなさんの歯を完全に治療することです。時間はかかりますが、患者さんの望む状態に導いてあげたいと思います。ただ、やはり矯正の必要のない歯を作るための「予防」が最も大切だと思います。最近の子どもは、柔らかいものばかり食べてあごを鍛えていません。よく噛むという習慣をつけないと、あごが小さくなって歯と歯の隙間がせまくなり、生えてくる歯が成長するべき方向に向かわず、歯の並びが悪くなるのです。ですから、幼少の頃から気をつけていれば、矯正の必要もなくなるというわけです。
Q5、最後に、もし生まれ変われるとしたら、何になりたいですか?
A、もちろん、高校の先生です。今の仕事はやりがいがありますが、やはり高校の先生になりたかったという思いは、消えませんね。
<健康の秘訣>
身体面では、規則正しい生活習慣を身に付け、適度な運動をするように心がけています。精神面では、常に前向きで、いろいろなことに好奇心を持つようにしています。若さの秘訣でもありますね。
黄饒青
矯正歯科・中国南昌市出身
取材協力/Ye医学美容中心 TEL:6295-3455
~上海ジャピオン2006年3月31日発行号より