ドクター丸かじり:アメリカの医療制度を世界にも

白衣を身にまとい真剣な表情で診察に当たるドクター。
病気になったらお世話になるが、普段はなかなか気軽に声を掛けられない。
健康のアレコレを診てもらうのだから、どうしても気になるその人柄。
そこでさまざまな質問を投げかけドクターの知られざる人柄に迫る。

【今週の医師】

林雅恵  リン・ヤーホイ

ワールドリンク虹橋メディカルセンター
小児科・台湾出身(アメリカ籍)

Q1:先生のご趣味は何でしょうか?
A:私の趣味はクリニックにいらっしゃるお母さんたちとのおしゃべりです。診察中も、お子さんのことでついついお母さんと話が弾んでしまうほどなんですよ。お母さんとのおしゃべりは、診察だけではわからない子供の健康状態を把握する意味でもとても大切にしています。よく話題に上るのは、睡眠や食事のことなどですね。何気ない会話のなかにも色々な発見があるんですよ。

Q2:さて、先生の専門は小児科医とお聞きましたが…
A:はい。アメリカに勤務していた頃は、夫である産婦人科医のジョン先生が取り上げた赤ちゃんは、次は小児科医である私にバトンタッチされました。ジョン先生は今も同じ病院に勤務しています。私達は、そうやって1人の子供をみんなで責任を持って見守っていくんです。

Q3:医者になったきっかけは何ですか?
A:私は、父が耳鼻科医、母が小児科医なんです。そういう環境で育ったこともあり、小さいときから医者以外の道は考えたこともありませんでした。小児科を選んだのは、子供が大好きだからです。私は日本とアメリカの両方で医師免許を取得しています。実は私の娘も医者で、アメリカで内科医をしています。我が家は根っからの医者家族なんでしょうね(笑)。

Q4:では、先生が目指す理想の医療とは?
A:中国や日本でもアメリカの医師免許更新システムを取り入れるべきだと思っています。アメリカで義務付けられているこのシステムは、医師免許取得後も3年毎の更新が義務付けられています。更新するには、3年で150時間分の医療に関する講義を受けなければなりません。このようにして、医師の技術レベルを常に最新の医療技術水準に保つ環境を作っているのです。医師からすれば大変ですが、患者さんの立場に立って考えるととても素晴らしいシステムだと思います。アメリカに限らず、どの国でもぜひこのシステムを取り入れてほしいですね。

Q4:最後に、もし生まれかわれるとしたら、何になりたいですか?
A:もちろんまた医者になりたいです。だって、小さい頃から医者以外の道を考えたことはないくらい好きなんですから(笑)。

ドクターに聞く、健康の秘訣
いろいろなものをバランスよく食べること。でも食べすぎはいけませんね。あとは、しっかり運動をして、充分な睡眠を取ることです。オーバーワークも禁物です。

——————————————-
取材協力/ワールドリンク虹橋メディカルセンター
TEL:6242-0909×503

~上海ジャピオン2006年5月19日発行号より

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP