じゃあどうすればいいの?
先生、教えてください!
転んで手足を擦りむいて、痛い思いをしたという経験はありませんか?
今まで傷口は消毒して乾燥させて治すものでしたが、最近はもっとキレイに治す方法として、
今までの治療とは全く別の方法が注目されています。
擦り傷を負ったら、すぐに流水で傷口を洗うのが先決。
もし、傷口に砂や土が付いていたら、キレイになるまで洗い流しましょう。
少しでも異物が残っていると、治りが遅くなるばかりか、細菌感染の恐れも。
出血がある場合は、清潔なティッシュなどで押さえて止血します。
この時、傷口にティッシュの繊維などが残ってないかもチェックしてください。
キレイになったら、次は傷口を乾燥させないようにワセリンなどを塗り、
さらにラップを貼って、テープでとめましょう。
市販のものとしては、ジョンソン&ジョンソンの「キズパワーパッド」がオススメです。
ただ、もしも、傷に膿や腫れ、赤みが見られたら、必ず病院に行きましょう。
「消毒しないと膿んでしまうんじゃ?」と思いがちですが、消毒はNG。
もともと皮膚は無菌ではありません。
皮膚にはいろんな菌がたくさんいて、消毒しても数時間すれば傷口は菌でいっぱいになります。
この菌には害がない上、化膿を引き起こす菌の増殖を妨害してくれます。
消毒は、全ての菌を退治できる一方、傷の治療に活躍する細胞なども傷つけてしまいます。
傷を早く治すためには、これらの細胞に傷を与えない方がよいのです。
また、傷口から出るグジュグジュした液も拭き取らないこと!
ガーゼつきのバンソウコウも使わないのがベターです。
上海は、工事中の道や、デコボコした道が多いので、外出の際は気をつけましょう。
■今週のドクター
上海国際クリニック
林啓一 先生
※本記事は、あくまで処置に過ぎず、ケガの完治を確定するものではありません。
~上海ジャピオン8月28日号より