首にやさしい枕で負担減
――最近朝起きると、首が痛いです。
先生 首・肩が痛いわけではないが寝づらい、朝起きると首が痛く背中が張っている気がする人は、枕が合っていないのかもしれません。そんな時は「低反発枕」を試しましょう。
――枕が原因ですか!
先生 枕が合わないと、首や肩周辺の神経や血流を圧迫し、痛みに繋がります。高すぎる枕は、頭が身体の前に突き出した姿勢になり、首回りの筋肉が緊張し、それが何時間も続くと痛みの原因に。逆に枕が低すぎると、頭の収まりが悪く首に負担が掛かるので、眠りが浅くなります。また頭が心臓より低い位置が続くと、頭痛が起こりやすくなります。人の背骨は、首から腰までS字カーブで絶妙のバランスを取っています。背骨のどこかに乱れが生じると背骨自体が歪み、それを放置すると胸椎や腰椎にも負担を掛けることに。低反発枕を使うことで、首をちょうどいい高さに調整してくれるんです。
――低反発枕を選ぶポイントはありますか?
先生 まずは、頸椎のストレス軽減をうたった低反発枕や、頸椎の部分だけくぼみがあるタイプを選びましょう。それでも合わない場合は、専門機関で自身に合った枕の高さの数値を測ってください。適切な枕選びで、快適な睡眠を取りましょう。
~上海ジャピオン2020年6月5日発行号