スカーフで風邪予防
――朝晩はかなり冷え込むようになりましたが、まだ冬服を着るほどでもなく、温度調整が難しいです。
先生 季節の変わり目で、風邪を引かないために体調管理が重要になってきます。今の時期は「スカーフ」を身に着けましょう。
――風邪予防にスカーフですか? オシャレで着けるものだと思っていました。
先生 東洋の考え方で風邪を引くのは、背中上部、両方の肩甲骨の間にあるツボ「風門(ふうもん)」、つまり〝風邪が入ってくる門〟が風に当たって身体が冷やされるからだとされています。特に女性の服は、肩や背中の部分が大きく開いたものが結構あるので、スカーフを身に着けることでこのツボを冷やすのを防ぐ効果が期待できます。また、ここを温めることによって血流が改善し、肩凝りなどの不調が和らぎますよ。
――そうなんですね、早速試してみます!
先生 春秋はスカーフで十分ですが、冬になったらマフラーに切り替えましょう。そのほか鼻水がズルズルする段階がさらに進み、わずかに寒気がする、背中がゾクゾクッとした時は漢方「葛根湯」を飲んだり、長時間外にいる場合には首の付け根にカイロを貼ったりすると、風邪を引くのを防いでくれますよ。
~上海ジャピオン2020年11月6日発行号