運動後に必ずアイシングを
――子どもがスポーツクラブのトレーニング後、ケガをしたわけではなさそうですが足に痛みがあるようで…。
先生 私は時折、スポーツの現場で運動指導を行っていますが、トレーニング後のアフターケアの質は昔と変わらずよくなっていないように思います。痛みを和らげるために「アイスパック」で〝アイシング〟を行いましょう。
――聞いたことはあります。
先生 外傷を受けると疼痛、腫れ、炎症が起きます。これは、血液の循環が阻害され、循環障害や内出血が起きている証拠で、そのままにすると正常な組織まで悪くなります。その反応を抑えるために行うのがアイシングです。またアイシングは、ケガをしていない人にも有効。筋肉はケガをしていなくても、日々のトレーニングで多少なりとも損傷し、炎症が起きます。これを放置すると、慢性の障害を引き起こしかねません。
――アイシング方法を教えてください。
先生 15~20分間隔で、アイスパックを患部に当てるのと外すのを繰り返します。急なケガでアイスパックがない時は、保冷剤でも構いません。アイシングで患部の熱が低くなる一方、その熱に反発して体温が上昇する場合がありますが、それは血流がよくなくっている証拠です。
~上海ジャピオン2021年2月19日発行号