お医者さんの御用達 第557回「車前草(オオバコ)」

 

 

夏のむくみにオオバコ

 

――熱中症予防のためにと思って、水分をたくさんとっていると、今度は身体がパンパンになってきたような気がします。運動して汗をかいたらいいのでしょうけれど、やる気が出ません。むくみをとる何かいいものはありませんか?

先生 一度に大量の水を飲むのではなく、こまめな水分補給を心掛けるとむくみにくいかもしれません。さらに、〝清熱利湿〟という、身体の中の余分な水分を排出し、熱を冷ます機能がある「車前草(オオバコ)」がオススメですよ。

 

――道端に生えている、あのオオバコですか?

先生 そうです。中国や日本を含むアジア全域に生息していて繁殖力があるので、雑草のイメージが強いですが、漢方系の植物として古くから利用されているんですよ。利尿作用によってむくみをとる以外に、咳を鎮めたり痰の切れをよくしたり、解毒、膀胱炎、頻尿、排尿時の痛みの軽減にも有効といわれています。身体を冷やす性質を持っているため、夏にピッタリです。

 

――お茶にして飲むのでしょうか?

先生 はい、若葉を茹でて水にさらして食べることもできますが、利尿には、乾燥させた車前草10㌘に水600㍉を加えて400㍉ほどになるまで煮詰めたものを、食前や食間に3回に分けて飲むといいでしょう。

 

~上海ジャピオン2022年8月12日

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