お医者さんの御用達 第605回「ガイヨウ(艾葉)」

 

冷え性にヨモギで足湯

 

――上海の底冷えする寒さに身体が慣れず、冬になると手足が冷えて寝つきが悪くなります。何かいいものはありませんか?

先生 私も冷え性がツラいので、今の季節は漢方系の植物「ガイヨウ(艾葉)」をよく使いますよ。

 

――どんなものですか?

先生 ガイヨウと聞くと馴染みがないかもしれませんが、これは日本でも道ばたなどに生えていて、草餅の材料にもなるキク科のヨモギのことですよ。艾葉性温といって、冷えをとって血液の循環を促進し身体を温める性質を持っているため、冷え性や疲労の緩和にオススメです。また、痛みを止める作用も期待できるので、下腹部の痛みや生理痛を和らげたいときにも使用します。その他にも、抗菌殺虫、除湿止痒など幅広い効果があると言われています。

 

――どのように使いますか?

先生 水で煮て飲んだり、粥に入れたり、様々な方法がありますが、冷え性にピッタリなのは足湯です。乾燥したガイヨウを用いる場合には、ガーゼや不織布などの袋に入れて足湯の中へ。生の場合には、細かく刻んで鍋で煮だし、煮汁を濾して足湯の中に入れましょう。40度の湯で、20分くらい入りましょう。月経過多の人やほてりがある人は使用しないでください。

 

~上海ジャピオン2024年1月19日

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