〝花のある暮らし〟を目指して
星村さんの紹介で伺ったのは、フラワーアレンジ教室に通う柳沢マリ子さん。
上海で見つけた夢を胸に花と向き合う。
花と緑への渇望感から アレンジ教室へ
「派手すぎない、シンプルなアレンジが好き。
花が身近にあると、それだけで癒されます」穏やかに話す柳沢マリ子さん。
ダイニングテーブルには、白いバラとアイビーを合わせた小ぶりのフラワーアレンジが。
ソファの傍らには、シックな色の花を添えたキャンドルが、さりげなく置かれている。
もともと、大のバラ好きで日本ではガーデニングが趣味だったマリ子さん。
ところが、上海に引っ越してきてからは土をさわる機会が少なく、物足りなさを感じていた。
そして1年ほど過ぎた頃、「アリスフラワー」のフラワーアレンジ教室に通い始めた。
そこで久しぶりに花にふれ、花のもつエネルギーを再認識したという。
最初は、ただ花をアレンジすることを楽しんでいたが、しばらくして、日本に帰国した後の生活を考え始めると、新たな目標が芽生えてきた。
「日本の自宅の庭に咲く、季節の花でアレンジしたいんです。近所の方も誘って、フラワーアレンジのサロンのようなものができれば」
(写真右)自宅に飾られているフラワーアレンジ
自分らしいアレンジで 生活に潤いを
マリ子さんはアレンジの教室に通う傍ら、自ら花市場へ足を運び、イメージを膨らませながら、花をじっくりと見てまわることもしばしば。
昨年末には、所属するコーラスグループのコンサートで、出演者の胸元を飾る花のコサージュ作りも担当した。
「上海でアレンジを習い、自分がどんな花か好きか、これから花とどう向きあっていきたいか、わかりました」
寒さがピークを迎えるこれからの季節、春を呼ぶような、華やかで優しげなアレンジがマリ子さん宅を彩る。
昨年秋のアレンジ教室の展覧会に出品した作品
柳沢マリ子さん
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~上海ジャピオン1月16日発行号より