家族写真が宝物です
今回は西山さんからの紹介で、家の中にたくさんの家族写真が飾られている胡菁菁さん宅を訪問する。
節目節目の記念写真は
愛する家族のきずなの証し
胡菁菁(こ・せいせい)さんは台湾出身。大学時代に日本に留学して以来、日本滞在歴は10年を超える。その間、就職、結婚、出産という人生の3大イベントを日本で経験した。そのせいか、全く違和感のない日本語を操ることはもちろんのこと、物の見方や考え方にいたるまで、すっかり日本人っぽさがにじみ出ている。それには、愛する日本人のご主人との出会いも大きく影響しているのだ。
菁菁さんの家で、まず目に飛び込んでくるのが所狭しと飾られた写真の数々。結婚式の様子やアツアツの新婚旅行の風景、思いっきりなりきった変身写真など家族の思い出がぎっしり詰まっている。そしてどの写真も菁菁さんの肩にはご主人の腕がしっかりと回されている。一般的にシャイで愛情表現が控えめと言われがちな日本人男性。だが、菁菁さんのご主人はとてもおおらかでダイレクトなのだ。
「中華圏では家族の結びつきをとても大切にします。私も機会があるごとにスナップ写真を撮ったり、写真館に行ったりして家族の記念写真を撮ります。特に主人は、日本人離れしたノリのよさなので、こんなイメージ写真もバッチリです」と笑みをこぼす。
上海での出産も経験 子育てしやすい環境です
菁菁さん一家が上海に来たのは04年11月。その翌月には2人目の子どもを上海で出産した。
「日本ではもちろんのこと、台湾でもアイさんを雇うのはあまり一般的ではありません。その点、上海では出産直後から専門のベビーシッターや、アイさんがいろいろと面倒を見てくれますので、子育てしやすい環境だと思います」と菁菁さん。
「ただ旅行好きな私達にとって残念なのは、中国大陸は衛生面の点で子どもと一緒に安心して旅行できる場所が少ないことです。また、雄大な自然も歴史的な建物も、子どもにはまだその素晴らしさが分かりませんから、旅行はもう少しお預けですね」
(人物写真)胡菁菁さん 珊珊ちゃん
(写真左下)「マッサージチェアーも上海では出番がありません」と菁菁さん
(写真右下)エメラルドグリーンの壁が爽やかな室内
今週の物件情報
地区:長寧区
間取:2LDK/120㎡
家賃:非公開
築年数:10年
サービス:家具家電製品込み、管理費込み、NHKワールド
交通:バス停徒歩10分
⇒NEXT WEEK
友人の広瀬さん宅には娘の留奈ちゃんが書いた絵本がたくさんあるんです。独創的なストーリーとイラストがとっても可愛いんです。
~上海ジャピオン8月25日発行号より