上海一の記憶を探しに
〝外国人観光客は、飛行機を降りたらすぐ乍浦路へ〟というフレーズが流行ったほど、グルメストリートとして名を馳せた乍浦路。今は環境問題から規模をすっかり縮小してしまった。
乍浦路と昆山路の交差点にあるこの建物は、上海屈指の豪商、サスーン一族の会社により建てられた。左右非対称なデザインが特徴で、18世紀前期のイギリスで流行したクイーン・アン様式の住居。八角形の塔に載せられたゴールドの屋根飾りが輝いている。
この建物1階には、今もローカルな食堂が多数入居している。かつて上海一といわれたグルメ街の面影を探してみよう。
~上海ジャピオン2021年6月11日号